阪神・伊藤将 青柳超えて獲る最多勝「近くに良いお手本」 3600万増8000万円でサイン
阪神・伊藤将司投手(26)が1日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、3600万増の8000万円でサインした(金額は推定)。来季はエース・青柳を超えて最多勝のタイトルを狙うことを宣言。チームが目指す「アレ」へ、強敵となる“村神様斬り”にも意欲を示した。
カラフルなメガネ柄の裏地がおしゃれなグリーンのスーツで堂々と登場だ。2年連続で大幅アップとなった伊藤将は「こんなにもらっていいのかな」と笑顔。来季へ向けて、さらなる目標を掲げた。
「最多勝を取りたいです。近くに良いお手本がいるので、負けずに自分もやっていければいいなと思う」
タイトル獲得を宣言した左腕。今季13勝を挙げて最多勝を獲得した青柳が、超えるべき「お手本」だ。シーズン中にキャッチボールのペアを組んでいたチームの大黒柱からは「タイプが違いますけど、タイミングの外し方だったりは勉強になりますね」と日頃から極意を学んできた。来季の目標に15勝を掲げる先輩を超えるべく、「けがをしない、1年間投げ切れる体を作っていきたい」とオフも鍛え抜いていく。
白星を重ねるために、強打者も封じ込める覚悟だ。来季、警戒する打者としてヤクルト・村上の名前を挙げた左腕。今季の対戦は8打数1安打と数字上は抑えていたものの、8月17日・ヤクルト戦(神宮)では特大の3ランを被弾し、チームも敗れた苦い経験がある。さらにこの日、村上の今季の活躍を表す“村神様”が流行語の年間大賞に決定。「すごい打者と対戦できるのは光栄に思いますし、そういう“壁”を抑えていかないといけないなと思います」と力を込めた。
今季は20試合に登板して9勝5敗、防御率2・63。両リーグ最多6完投と2年目ながら頼もしい数字を残した一方で、2年連続の2桁勝利と規定投球回クリアは惜しくも逃した。「来年は2桁(勝利)、規定(投球回数)を達成できるように。チーム一丸となって『アレ』を目指して頑張ります」。個人でも、チームでも、頂点を勝ち取ってみせる。
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