阪神・石井大智投手（２５）が結婚していたことが２８日、分かった。お相手は神奈川県出身で７歳年上の一般女性。すでに退寮し、兵庫県内で新婚生活を始めている。

　四国ＩＬｐ・高知時代、アナウンスの仕事で球場を訪れていた彼女に一目ぼれし、声をかけた。学生時代はサッカー部だった彼女だが、スコアの付け方など野球を一から勉強する仕事熱心な姿に好感度は増すばかり。阪神にドラフト指名された直後の２０年１１月に告白し、交際を始めた。

　１年目だった昨シーズン終了後。日常の中でのプロポーズに憧れがあった彼女の“理想通り”、食後にくつろいでいる際に「結婚しよっか」と一言。「お願いします」と快く返事をもらった。彼女は高知での仕事を辞めて関西へ移り住むことを決断。縁起が良いとされる一粒万倍日の今年１月２６日に入籍した。

　アスリートフードマイスターの資格を取得した彼女には、食事面で多くのサポートを受ける。好きな手料理は肉じゃが。太りやすい体質で、脂質の管理を徹底している石井のために鶏肉の皮をむいたり、調理の際に油を使わない方法を試したりと工夫を凝らしてくれている。現在、彼女は働きながら同資格の２級を勉強中だという。

　精神面でも大切な支えだ。今季初登板だった３月２６日・ヤクルト戦（京セラ）で１回２失点。「ごめんね」と謝る石井に、力強い言葉が返ってきた。「『何でそんなこと思うの？私がやりたくてしていることだから』と。『独立リーグからＮＰＢの舞台をつかんで、１軍にいることがまず、すごい。もっと楽しんでほしい』と言ってくれました」。そこからは「感情に左右されず、登板を反省できるようになった」といい、１８試合登板で防御率０・７５という今季の数字につなげた。

　３年目の来季は「楽しむ気持ちを持って投げたい」と石井。１軍定着を勝ち取り、結果でも愛する人に感謝を伝えていく。

　◆石井　大智（いしい・だいち）１９９７年７月２９日生まれ、２５歳。秋田県出身。１７５センチ、７９キロ。右投げ右打ち。投手。秋田工高専から四国ＩＬｐ・高知を経て、２０２０年ドラフト８位で阪神入団。プロ初出場は２１年３月２６日・ヤクルト戦（神宮）でリリーフ。１５０キロ超の直球とシンカーなどで今季は登板１８試合で防御率０・７５。