阪神・岡田監督 来季守護神は湯浅よ 決め手は「三振取れること」奪三振率10・40

 若きストッパーの誕生だ。阪神の岡田彰布監督(65)が28日、「基本線はいこうとは思ってるけどな」と、来季の守護神を湯浅京己投手(23)に託す考えを明かした。今季、大ブレークし、セットアッパーとして『最優秀中継ぎ』のタイトルを獲得した右腕は「もちろん、やりたい気持ちもあります」と腕をぶしている。

 来季、九回のマウンドは、23歳の若き右腕に託される。岡田監督が明かした守護神に求める一番の条件は「三振を取れることやな」。その上で「基本線はいこうとは思ってるけどな」と、湯浅をストッパーの最有力候補に挙げた。

 確かに湯浅は三振の取れるピッチャーだ。1試合当たりの奪三振数を示す『奪三振率』は今季10・40。これはセ・リーグにおいて、40イニング以上を投げた投手の中で、広島・栗林の10・99に次ぐ2位に当たる。

 中日のR・マルティネスが10・02、ヤクルトのマクガフが9・89、巨人・大勢が9・47、DeNAの山崎が6・96と、他球団のストッパーと比較しても、かなり優秀な数字だ。だからこそ指揮官は「一番の武器を持っているってことやな」と、湯浅を筆頭候補に指名する。

 4年目の今季は大ブレークの1年となった。1軍初登板を果たした昨年は3試合で防御率18・00だった男が、主に八回を任されるセットアッパーとして躍動。59試合で防御率は驚異の1・09、45ホールドポイントを挙げて、最優秀中継ぎのタイトルを手にした。

 シーズン終了後には侍ジャパンの強化試合でも好投。あまりの急成長ぶりに岡田監督は「俺、湯浅のこと知らんかった、はっきり言うて。シーズン入ったくらいやで、湯浅の名前を知ったのも」と笑いながら明かす。

 一方で開幕から守護神を任せるかどうかについては、WBCに出場するか否かによる。「最初はそら、使えんと思うよ。ピッチャーなんか指の感覚いうかな、そんなんもめちゃくちゃデリケートやから。そんな1カ月違うボール投げて『はい、すぐに投げなさい』言うても、なかなか投げれんぞ」と指摘。日本代表に選出された場合、開幕当初の抑えはケラーが候補となりそうだ。

 湯浅自身は「もちろん、やりたい気持ちもあります。任されることになれば、セーブ王を取りたい気持ちもある」とストッパー襲名に意欲満々。2023年、阪神勝利のマウンドには湯浅京己が立つ。

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