阪神二遊間バトル「岡田塾」開校でゴング 8人で50分間併殺猛特訓“アライバSP”も練習

 連係プレーを繰り返し練習する木浪ら
 守備練習を見守る岡田監督(中央左)=撮影・山口登
 守備練習をする糸原(撮影・飯室逸平)
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 「阪神秋季練習」(29日、甲子園球場)

 阪神・岡田彰布新監督(64)が29日、甲子園での秋季練習後、二遊間のメンバーを集めて、「岡田塾」を開校した。中野、糸原、渡辺諒、木浪、山本、北條、植田、板山が参加し、約50分間、併殺の猛特訓に取り組んだ。岡田監督は二遊間のレギュラーをシーズンの80%を固定する方針。二遊間バトルのゴングが打ち鳴らされた。

 夕暮れ時の甲子園で「岡田塾」の開校だ。全体練習終了後、岡田新監督の下に二遊間メンバー8人が大集合。ゲッツーの猛特訓が始まった。遊撃と二塁の2グループに分かれ、藤本コーチが転がす球を遊撃→二塁→一塁に転送していく。交互にグループが入れ替わりながら、約50分間、反復練習を繰り返した。

 「動き?そりゃ、まだまだや。見とったら分かるやろ(笑)」

 岡田監督は苦笑いで振り返ったが、秋のテーマに掲げていた「二遊間強化」がいよいよ本格スタートした。練習中は鋭い視線を送り、身ぶり手ぶりを交えて助言を送る。二塁手がグラブトスした球を遊撃手が一塁送球する、かつて中日の名二遊間、荒木と井端が得意にしていた“アライバスペシャル”も組み込まれた。練習のための練習でなく、実戦を想定したメニューに指揮官の意図がある。

 「どんなプレーが起こるか分かれへんからな、ゲームの中ではな。予期せぬことが起きるわけやから、トスとかでもやっぱり手首を使ってしまうから、もっとやらなあかんな」

 チームは5年連続リーグワースト失策数を記録。投手が打ち取りながらも併殺崩れで走者を残すシーンも度々見られた。一つのプレーが流れを変えてしまう。指揮官は「ゴロを一つアウトにするのと一緒でゲッツー取れるボールはアウトに取らないと。1人ランナーが残るとだいぶやられるよ」と1球の怖さを強調した。

 午前中の秋季練習初のシートノックでは遊撃に中野、山本、植田、二塁に木浪、渡辺諒、板山が入り、糸原と北條は三塁に回った。岡田監督は「まだそこまで誰がショート、誰がセカンド、そんなもん、まだアレや、11月で決められへんよ」と当面は見極める方針。小幡、熊谷、高寺ら“フェニックス組”も宮崎で牙を研いでいる。注目の二遊間バトルのゴングがついに鳴った。

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