阪神・岡田監督 独特ワードで熱血指導 「直球に弱い」打撃陣へ岡田流伝授

 「阪神秋季練習」(25日、甲子園球場)

 阪神の岡田彰布監督(64)が25日、全体練習終了後に野手陣を集めて打撃指導を行った。バットを手に時折、打撃フォームを見せながら、約10分間指導。テーマは「直球への対応」で今季も速球を苦手とした打撃陣に自らの経験を伝えた。その後は報道陣に、独特のワードを用いて打撃論を展開。秋季練習2日目で徐々に指導に熱がこもってきた。

 全員のフリー打撃が終わり、この日の練習も終了かと思われたその時、岡田監督が野手陣を二塁ベース付近に集めた。手にしたバットで、地面に簡単なバッターボックスの線を描くと、右の構え、左の構えを交互に見せながら、熱っぽく選手に語りかける。大山、佐藤輝らが直立不動で耳を傾ける指導は約10分間続いた。

 「ずっと(評論家として)スタンドから見てて、もうちょっとこういうふうにやったらとかっていうのはあったしな」。具体的には右投手、左投手によってスタンスや構え、膝の使い方を少しずつ変えるなど、自らの経験を伝えたという。

 「右と左の投手でボールの軌道とか、全然違うからちょっと変えるとかな。それで全然対応の仕方が、また違った何かがプラスになるかも分からんっていう。そういうことよ」

 “初指導”を受けた選手らも納得の様子でうなずく。中野が「(スタンスを)半歩変える、軸足の位置を変えるとか。今までにない考えを教えていただいた」と話せば、新加入の渡辺諒も「あしたから早速試したい」と意欲的に語った。

 指揮官の根底にあるのは「直球への対応」だ。最も割合が多く投手の基本となる球種を打てないことが「一番の致命傷」と評したように、近年の阪神打撃陣は速球に弱い。ポップフライが多いことを例に挙げ、「タイミングが、みんなちょっとポイントが近すぎるな。ボール半分、近いよ」と指摘。その“悪癖”を改善するために、独特な表現で打撃論を展開した。

 「一番楽なところで構える。昔は“雨降りで傘さしたところでバット構えろ”言われた。下半身はどうするかいうたら“立ちション”するカッコでやれって。力が一番抜けてるというな」

 徐々に熱が帯びだした岡田監督の指導。課題となっているチームの打撃力向上へ、自らの理論、知識を若い選手に惜しみなく注入していく。

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