阪神 頼もしい馬場コーチ 「西武源田」引き合いに失策数減へ意欲「そこは変えない」

 阪神は22日、和田豊2軍監督(60)、嶋田宗彦1軍バッテリーコーチ(60)、馬場敏史1軍内野守備走塁コーチ(57)、水口栄二1軍打撃コーチ(53)の就任を発表した。4人はこの日、西宮市の球団事務所で就任会見に臨み、馬場新コーチは、西武コーチ時代に名手へと育て上げた源田の名前を挙げながら、失策数減へ意欲をのぞかせた。

 実績があるからこそ、その言葉が頼もしい。5年連続失策数リーグ最多の阪神にとって、守備力向上は最重要課題。1軍で内野守備走塁の指導を任される馬場新コーチは、球界を代表する遊撃手へと成長した男の名前を出しながら、課題克服へのポイントを挙げた。

 「源田も1年目は20個以上エラーをしているので。そこから本人が、どれだけ減らそうという意識があるのか。その辺りが、かなりのウエートを占めるんじゃないですかね」

 馬場新コーチは源田が入団した2017年から5年間、西武で内野守備走塁コーチを担当。ルーキーイヤーに21失策を犯した源田は年々、その数を減らしていき、チームの失策数も19年の92から69→65と着実に減少していった。

 「毎日毎日の積み重ねですね、やっぱり。(ノックで)緩い打球から、いい形を作らせていくっていうのが大事だと思っています」と力説。「そこは変えるつもりはないです」と阪神でも時間をかけて、基礎から“第2の源田”を作り上げていくことを誓う。

 オリックス時代に同じ内野手でチームメートだった岡田監督は、「“自衛隊”でゴールデングラブを獲ったヤツやからな。守備はうまかったよ」と『専守防衛』を基本姿勢とする自衛隊を例に出す独特の表現で、その技術の高さに太鼓判を押す。

 就任会見で指揮官は「アウトにできるものはアウトにする」と失策数減へのポイントを挙げたが、その考えは同じだ。「『ピッチャーが打ち取った打球に関しては、しっかり確実にアウトを取りましょう』と常々、選手には言ってきた」。内野が土の甲子園では「最後までしっかりボールを見ること」など、基本中の基本から内野の守備改革を推し進めていく。

 ◇馬場 敏史(ばば・としふみ)1965年2月10日生まれ、57歳。福岡県出身。現役時代は右投げ右打ちの内野手。柳川、新日鉄堺を経て89年度ドラフト5位でダイエー入団。93年オフにオリックスへトレード移籍。97年途中にヤクルトへ。00年現役引退。01年からオリックス、ヤクルト、横浜などでコーチを歴任。17年から21年まで西武で1軍内野守備走塁コーチなどを歴任した。

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