阪神 新助っ人候補に米独立L2冠王・ホーキンスを調査 補強ポイント合致する右の外野手

 阪神が来季の新外国人候補として、今季米独立リーグ2冠王のコートニー・ホーキンス外野手(28)の獲得調査を行っていることが14日、分かった。メジャー経験こそないものの、今季127試合で48本塁打を放ったパワーが持ち味。右打ちの外野手と、岡田阪神の補強ポイントに合致する大砲は、米独立リーグ出身者として“第2の巨人・ウォーカー”の期待がかかる。

 岡田新監督が指揮を執る、来季阪神の補強第1弾となるか。ホーキンスは、2012年のMLBドラフト1巡目(全体13位)でホワイトソックス入り。メジャー経験こそないが、通算104本塁打をマークしたマイナーなどを経て、昨季途中から、米独立リーグ・アトランティックリーグのレキシントン・レジェンズでプレーした。

 昨年は91試合で32本塁打を放つ活躍を見せたが、今季はさらに飛躍。127試合で48本と本塁打を量産した。2位に12本の大差をつけて本塁打王に輝き、打点王(125打点)との打撃2冠を獲得。打率も・298を残し、シーズンMVPに輝いた。

 甲子園を本拠地にする阪神にとっては、浜風を味方につけることができる右のパワーヒッターは是が非でも欲しいところ。さらに主に左翼を守る外野手というのも魅力だ。岡田新監督が一塁・大山、三塁・佐藤輝固定を描いており、糸井、ロハスが抜ける外野手は補強ポイントとなる。

 ホーキンスは日本の他球団も興味を示しているが、その理由が巨人・ウォーカーの存在だ。米独立リーグのアメリカン・アソシエーションで20、21年の本塁打王&シーズンMVPに輝いたウォーカーは、今季推定年棒30万ドル(約4200万円)の“格安”で巨人入り。打率・271、23本塁打、52打点をマークした。

 ホーキンスがプレーしたリーグは、ウォーカーのそれと同等がそれ以上のレベルと言われており、“第2のウォーカー”として各球団の争奪戦となるのもうなずける。

 阪神は他にも右の強打者、先発投手の獲得調査を進めていく方針。第2次岡田政権を補強でバックアップしていく。

 ◆コートニー・ホーキンス(Courtney Hawkins)1993年11月12日生まれ、28歳。米国出身。190センチ、111キロ。右投げ右打ち。外野手。メアリーキャロル高を経て2012年にホワイトソックスと契約。ジャイアンツなどを経て20年途中から米独立リーグでプレー。メジャー経験なし。22年は127試合で打率・298、48本塁打、125打点。

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