現役引退の阪神・糸井 超人の称号は佐藤輝に継承「輝に決まってる」引退試合後会見【一問一答】
「阪神4-10広島」(21日、甲子園球場)
阪神・糸井嘉男外野手(41)が21日、広島戦(甲子園)での引退試合後に記者会見を開いて心境を語った。
この日は五回先頭に代打で出場して左前打を放ち、現役最終打席でプロ通算1755安打目をマーク。最後はHランプを灯して、19年間のプロ生活に別れを告げた。
引退試合後の記者会見での一問一答は以下の通り。
-引退試合、セレモニーが終わった、今どんな思いか。
「いや、もう、ヒットも打てましたし、勝ちたかったですけど。本当に、今日のようなあんな盛大に、僕の門出をみんなで祝っていただいて、本当に一生の思い出ですね、はい」
-子供の頃から憧れていた阪神のユニホームを来て、満員のファンがいる甲子園。
「いや、改めてやっぱりあの声援っていうのは、もうタイガースに来たときから本当に衝撃を受けましたし、感動もしましたし。それがもう聞けなくなるっていうのは、寂しいですけど。本当に今日も最後一周しましたけど、本当にみんなの顔が鮮明に見えたというか、しっかりと僕も焼き付けました、はい」
-試合では2点を追う五回裏にいつもの「SHAKE」が流れて、ファンの叫び声もあった。
「いやもう、いつもなら打席に集中してましたけど、今日はもう、周りを見たり、聞いたり、すべてを感じたいなと思っていましたので、はい。本当にうれしいですし、ここで終われて僕は本当に悔いはないですし、幸せでしたね、はい」
-カープの森下投手との対戦。打席を振り返って。
「はい。森下君も、首を振って真っすぐを投げてくれたので。本当に感謝していますし、状況的にもやっぱり塁に出た方が、いい状況やったので。本当に最後にこのヒット、代打でヒット1本打てたということは、本当に思い出に残ります」
-佐藤輝は目の下に数字の7が二つ並んでいた。佐藤輝に言葉は。
「僕も見てびっくりしたんですけど、、アイツもそういうところがあって、やっぱりめちゃくちゃうれしかったですし。まあ、輝だけじゃなしに、みんなね。10個くらいみんな違うんですけど、ほんまに接しやすくしていただいたし、逆に僕が後輩たちにすごく感謝していますね」
-引退セレモニーではファンに直接、思いを伝えた。
「スピーチに限ってはちょっと、正直、試合どころじゃないぐらいそのことを思っていましたけど、やっぱり最後ね、緊張はしましたけど、伝えられてよかったなと思います」
-スピーチの内容はいつ頃から考えたか。
「1週間前くらいですか」
-スピーチで「超人伝説には続きがある」と、具体的には。
「見えています。いやもうね、超人と言われていたので、だらしなくならないように。これからも努力します」
-吉田正からは大胸筋の話もあった。
「いや何かもう、泣きそうになったり笑いそうになったりこう、感情がこう(手を波打たせる)ね。本当に、うれしいですね。本当にありがとうございます」
-19年間を支えてくれたファン、周りの方へメッセージを。
「はい、そうですね、本当に19年間長いようで短かったですけど。本当に密でした。いろいろありました。その中でもやっぱり、応援してくださる方が熱い声援をくれたので。ここまで頑張ってこれました。本当にありがとうございました」
-糸井さんの筋肉の今後がすごく気になる。
「それは今言われへん、それは今言われへん(笑)。ステージに立ってるかもしれへんから、ハッハッハッハ(笑)」
-ボディービルダーの道も。
「なんでやねん!それは今は言われへん」
-YouTubeでのトレーニング動画なども。
「何にも考えてないんで、それは。今日は今後のことはいいじゃないですか」
-森下との真剣勝負の中での安打、まだまだやれるという思いは。
「はい思ってますね、ハッハッハッハ(笑)。それはやっぱり自分自身、今シーズンだけじゃなくて、近年感じていることもあったので。あとはやっぱり、後輩たちの活躍っていうのがすごく楽しみになっているので、はい。きょうは僕はここで終われて何にも悔いもないですし、幸せです本当に」
-超人伝説は続くと。超人という称号を継いでほしい選手は。
「いや、もう、輝に決まってるんじゃないですか、ハッハッハ」