【小山正明氏の眼】阪神・才木 立ち上がりの球の上ずりは経験が解決する

 「阪神8-0広島」(1日、甲子園球場)

 阪神・才木浩人投手(23)が6回3安打無失点で自己最多タイの9三振を奪取。六回途中降雨コールドゲームとなり、今季4勝目をプロ初完封で飾った。デイリースポーツ評論家・小山正明氏(88)は「大きな期待を抱かせる投球」と絶賛。立ち上がりに直球が上ずる場面もあったが「経験を積んでいくことによって解決していく」と若き右腕を手放しで褒めた。

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 今年のみならず、来季以降に大きな期待を抱かせる才木の投球だった。立ち上がりにこれだけ直球で押せる投手が今のプロ野球界にどれだけいるか。真っすぐを張られても、打ち返されることがなかった。それだけ威力があるってことだろう。

 初回、直球が上ずる場面があったのは今後への課題。ただ、ベテラン投手といえども、立ち上がりは自分の思った通りにボールを操れないもの。才木はまだ6年目の23歳。今後については、投手コーチを含めた指導が関わってくる部分もあるけれど、僕の経験則から言えば、これから経験を積んでいくことによって、才木の場合は解決していくと見ている。

 優勝が限りなく厳しくなった今、阪神ファンはCSに出場してくれることを楽しみにしている。矢野監督は春季キャンプ前日に今年限りで退任することを表明している。残り19試合、落としていい試合はひとつとしてない。どんな采配を振り、勝利を導いてくれるのか、そこに僕は注目している。

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