阪神・ロハスV犠飛 大山申告敬遠に燃えた「アシタモカツゾー!」

 「阪神6-5広島」(31日、甲子園球場)

 夏男が頼もしい働きだ。5-5の七回、1死満塁で阪神・ロハスが右打席に立った。2ボールからの3球目、左腕・森浦が投じた144キロ直球を捉えた。右翼へ浜風に負けない、飛距離十分の犠飛を打ち上げた。

 「2ボールだったけど、チェンジアップもケアしながらコンパクトに打つことを意識していた。ヒットにはできなかったけど得点できて良かったね」と安どの表情を浮かべた。

 目の前で大山が申告敬遠されたこと以上に燃える理由があった。森浦との再戦だ。前回5月11日の甲子園、1点を追う終盤の好機に代打で空振り三振に倒れた。翌12日に2軍降格となった。「リベンジで今日は何とかランナーをかえしたいと思っていた。必死でかえすことができて良かった」と笑みを見せた。

 8月は61打数20安打、打率・328と来日2年目で自己最高の月間打率をマーク。約2週間前から前日まで元メジャー通算34勝右腕の父が来日していた。滞在中はノーアーチで「そういう意味ではあんまり運がなかったのかな」と振り返るが、偉大な父に日本で活躍する姿を見せられた。

 値千金の決勝犠飛でチームを連勝に導いた。お立ち台では甲子園の大観衆に向かって、「アシタモカツゾー!」と日本語で約束。残り20試合。一つでも上の順位と自身の来季残留に向けても、助っ人らしい仕事でアピールする。

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