阪神・佐藤輝 衝撃「パワー」援護弾 これぞ4番、自己最長4戦連続打点

3回、18号2ランを放ちナインとタッチを交わす佐藤輝(撮影・飯室逸平)
3回、佐藤輝は中越えに2ランを放つ(撮影・佐々木彰尚)
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 「巨人1-5阪神」(20日、東京ドーム)

 阪神・佐藤輝明内野手(23)がフルスイングした瞬間、東京ドーム内に響き渡ったのは破裂音のような音だった。一直線に伸びていく白球の行方を見つめ、走るスピードを次第に緩めていく。藤浪復活祭の中、華麗に舞った援護射撃の祝砲だ。

 「良い手応えだったので長打にはなるかなと思ったんですけど、入って良かったです。しっかり自分のスイングができましたし、最高の結果になってうれしい。よっしゃー!!」

 プロ初対決の堀田を完璧に打ち砕いた。1点リードの三回2死一塁。1ボールから真ん中に甘く入った145キロ直球を迷わず振り抜く。中堅左へ豪快に突き刺す18号2ランとなり、涼しい顔でダイヤモンドを一周。ベンチでロハスとグーダッチを交わした際「パワー!!」と笑顔で叫んだ。

 矢野監督も「ああいう方向に1年目はよく打球が飛んでいた。逆方向が減ってしまっているんですけど、ああいうふうに打ってくれると、相手にとって嫌なホームラン」と逆方向のアーチを評価する。

 昨年4月9日・DeNA戦(横浜)で藤浪がシーズン初勝利を挙げた際、佐藤輝は場外弾で貢献。今回も右腕の1勝目に花を添える一発だ。「(先発陣に勝ちをつけたいとは)毎日、思っていることですけどね(笑)。点を取れるところで取れたし、投手も頑張ってくれていい1勝になった」と頬を緩めた。

 5試合連続安打&自己最長4試合連続打点と、4番の仕事を全うする。「打点がチームの勝ちにつながると思う。これを続けていきたい。良い状態を長く続けられるように」とまだまだ打ち続ける。

 この日は巨人・長嶋終身名誉監督が来場。昨年5月16日の同戦観戦時に「強い、手ごわい相手」と絶賛されたが、ミスターにさらなる進化を示した。一振りで流れを変える魅力を持つ佐藤輝が、勝利の一打を重ねていく。

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