阪神・豊田 2軍戦で4号2ラン 4度目3安打&盗塁も
「ウエスタン、阪神4-5ソフトバンク」(6日、鳴尾浜球場)
大根切りした打球が、あっという間に左中間フェンスを越えた。阪神・豊田は見送ればボールの高め直球を侍のようにさばき、ダイヤモンドを一周。笑みを浮かべて、ナインとハイタッチを交わした。
4点ビハインドの七回無死一塁。フェリックスから今季4号となる2ランを放った。「上からたたいたというか、勝手にバットが出ちゃいました」と、とっさの反応で放ったアーチ。2安打して迎えた九回先頭では、逆方向に流す右前打。今季4度目の3安打を記録した。
五回1死一塁では、8試合ぶりに二盗をマーク。「すごいチキン(臆病者)なので…」となかなかスタートを切れない日々が続いたが、この日は好スタートで今季5つ目の盗塁を決めた。野村2軍監督代行は「走攻守で(そろった)右の外野手として(1軍外野陣の)一角に食い込んでくれたら」と背番号61の足に期待を寄せた。
「盗塁できるのとできないのとでは起用法も違う。なんとかしたいです」と豊田。走攻守をソツなく磨き、1軍昇格をたぐり寄せる。