阪神が競り勝ち貯金3 西勇が8勝目 再昇格のロハスが特大2ラン

 広島に勝利し、島田(53)からウイニングボールを受け取る西勇(撮影・立川洋一郎)
 5回、一塁ベースカバーに入った西勇(右)は野間にタッチをしてアウトにする(撮影・田中太一)
 5回、一塁上で野間と交錯し転倒する西勇(撮影・飯室逸平)
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 「広島2-3阪神」(5日、マツダスタジアム)

 阪神は広島に競り勝ち、貯金を3に戻した。

 打撃陣に緊急事態が訪れるも、心配無用だった。この日は、大山、北條が新型コロナウイルス陽性判定を受けて離脱。これまで打線の軸を担ってきた大山を欠いたが、代役が躍動した。

 初回1死一、三塁では、佐藤輝の左犠飛で幸先良く先制に成功。4日に出場選手登録を抹消され、「特例2022」でこの日再登録されたロハスが、1点リードの四回に魅せた。2死一塁で右中間スタンドに突き刺す特大の5号2ラン。「チームメートの穴を埋めたいと必死だったし、自分自身にもチャンスだと言い聞かせた」と執念の一発を振り返った。

 先発は、この試合まで広島戦通算29試合で13勝7敗を誇る西勇。序盤は内外に変化球を散らし、テンポ良くアウトを重ねた。3点リードの四回には、3本の安打で2失点を喫するも、続く2死三塁では、会沢を遊ゴロに打ち取って同点の危機を脱出。5回1/3を6安打2失点で今季マツダ初星を飾り、7月6日・広島戦からの連勝を「4」に伸ばした。

 4日・巨人戦(東京ドーム)では、今季18度目の完封負けを喫し、7点差で大敗した矢野阪神。大逆転優勝に向けて失速のきっかけとなりかけたが、わずか1点差を守り切って勝利を手にし、息を吹き返した。

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