【藤田平氏の眼】球宴ヤクルト勢から感じる「脅威」 佐藤輝の状態は「気掛かり」

 「マイナビオールスターゲーム2022・第2戦、全セ1-2全パ」(27日、坊っちゃんスタジアム)

 全パが接戦を制して全セを下したが、デイリースポーツ評論家・藤田平氏(74)はセ首位を独走するヤクルト勢の動きを注視。後半戦に向けて「怖さ」を感じた一方で、阪神・佐藤輝明内野手(23)の打撃内容が「気掛かり」と指摘した。

  ◇  ◇

 シーズン後半戦へ改めて『怖さ』を感じた球宴だった。第2戦は村上らヤクルト勢が4安打。前半戦の勢いが持続されている。

 シーズンとオールスターは違う、と言われるが『気持ちの部分』で影響が出る。タイガースの後半戦開幕カードはヤクルト戦。気分よく試合に入ってこられる恐れがある。

 阪神勢に触れれば、シーズン同様に投手陣がいいピッチングを見せてくれた。打者は、第1戦に続き2安打した近本。一方で気掛かりなのは佐藤輝だ。

 オールスターだから相手投手はストレート主体だ。この日は先制犠飛こそ記録したが、彼らしい当たりは出ていない。魅力は長打力で今季前半戦は影を潜めた。その影響が球宴でも出ていた印象だ。後半戦は彼らしいバッティングを期待している。

 そして、注目の佐々木朗は本来の投球といかなかったようだ。一方、バッテリーを組んだ松川は高卒新人ながら二回にタイムリー。大したものだった。

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