【藤田平氏の眼】球種の特徴をとらえた大山 佐藤輝の本塁打も「増えてくる」

 「阪神6-3DeNA」(22日、甲子園球場)

 阪神は四回2死一塁から、大山悠輔内野手(27)が3年連続20本塁打となる逆転2ランを放つと、六回2死二塁では佐藤輝明内野手(23)が15号2ランで突き放した。デイリースポーツ評論家・藤田平氏(74)も若き長距離砲たちを絶賛。大山の一発を「見事と言っていい」と振り返り、佐藤輝については直後の打席での中前打と合わせて「この打ち方を続けていけたら本塁打も増えてくる」と予言した。

  ◇  ◇

 見事と言っていい。逆転2ランの大山だ。球種は浮き気味のチェンジアップ。沈む変化球は落ちきらなかった時、打球がよく飛ぶ特徴がある。それを捉えた本塁打だった。

 カウントは3ボール。それでも、狙ったボールなら迷いなく打っていける積極性が彼の良さだ。さらに今年の特徴として、好調時にしっかりとホームランが出ている。

 7月初本塁打の佐藤輝はバットの芯で捉え、タイミングも合った打撃。ここまで詰まったり、芯で捉えられていなかったりした打球が多かったが、この日の本塁打は本人も手応えがあっただろう。

 さらに、見落とせないのが八回の中前打。腰で『タメ』が作れており、本塁打の打席より内容はいい。この打ち方を続けていけたら本塁打も増えてくる。

 そして球団通算5500勝目となった。先駆者、先輩たちが積み重ねた歴史があるからこそ、ここまでの数字となった。そんな伝統を彩る勝利となったのではないか。

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