【岡田彰布氏の眼】阪神はロドリゲスにポジション与える必要ない 今の日本選手打線で戦うべき
デイリースポーツ評論家の岡田彰布氏が阪神の新外国人、ロドリゲスの起用法について「ポジション与え若手の出場機会をなくす必要はない」との見解を示した。
◇ ◇
阪神の新外国人、ロドリゲスが来日した。これから調整するようだが、1軍はもう残り60試合しかない。今のチームバランスを崩してまで起用する必要はないと思う。
阪神は6月から中野、島田の1、2番と近本、佐藤輝、大山のクリーンアップまでをほぼ固定して6月は月間で勝ち越した。チームの将来を見据えた場合、今後も若い選手を起用しながら、日本選手の打線で戦うべきだろう。
また、ロドリゲスは一塁しか守れず、起用する場合は大山を動かすことになる。左翼になるのだろうが、大山のことを考えてもプラスにはならない。私は以前から一塁・大山、三塁・佐藤輝を固定すべきだと言い続けており、今後も中軸を担っていく2人はポジションを動かす選手ではない。
ロドリゲスは一塁の守備にも不安が残る。オリックス時代は38試合で8失策を犯している。一塁の守備は決して軽視してはいけない。私は05年の阪神監督時代、広島から加入したシーツを遊撃から一塁へ回した。一塁転向は鳥谷がショートにいたこともあるが、シーツは一、二塁間の打球処理などで何度も救ってくれた。ミスがチームに与える影響も考えなければならない。
目先の勝利を考えてロドリゲスに1つのポジションを与え、若手の出場機会をなくす必要はないと思う。