阪神・大山 お目覚め一掃打「援護できて良かった」さあ次はメモリアル100号や

 「中日2-5阪神」(2日、バンテリンドーム)

 連敗を止めた。主砲が止めた。阪神・大山悠輔内野手(27)が三回2死満塁から、中堅への3点適時三塁打。4連敗中は15打数1安打0打点と、自身の成績が敗戦に直結していた。改めて大山が打てば勝ちに近づくことが証明され、土曜日はこれで8連勝。さあ、次は節目の通算100号を見せてくれ!

 眠りから覚めた一打が、チームの連敗脱出につながるビッグイニングを演出した。三回、1点を先制してなお2死満塁の絶好機。松葉の初球チェンジアップを大山がフルスイングした。中堅左を襲った鋭い打球に大島が突っ込んだが捕球できず、走者一掃の3点適時三塁打となった。

 「みんながいい流れで回してくれたので、とにかくかえすだけという気持ちでした。将司(伊藤)を援護することができて良かった」。6月29日・DeNA戦(横浜)以来、3試合11打席ぶりとなる安打。同26日・中日戦(甲子園)以来の打点で試合の主導権を完全に引き寄せた。スタンディングで悠々と三塁に到達すると両手をポンとたたき、安どの表情を見せた。

 「本当に勝って良かったですし、その前にエラーをしてチームに迷惑をかけましたし、将司にも苦しいピッチングをさせてしまったので」と勝利した試合後は反省の言葉を並べた。

 直前の二回の守備で失策を犯した。1死二塁から伊藤将が打ち取った高橋周の一、二塁間へのゴロに対して逆シングルで捕球を試みたが、ミットの下を抜けてしまい、一、三塁とピンチを拡大させた。結果は無失点で切り抜けたが「そういう意味では取り返すというか、あの一本が大きかった。踏ん張って耐えてくれた将司のためにも点数を取れたのは良かった」と拙守を挽回する一挙4得点で先発左腕を援護した。

 チームの連敗を4で止め、土曜日8連勝に大きく貢献した。次にファンが待望するのはメモリアル弾だ。6月21日・広島戦(マツダ)での18号2ランで通算99本塁打としてから10試合ノーアーチ。6月は中盤までに10本塁打と無双状態だったが、4連敗中は15打数1安打で打点0。“絶好調男の不振”がチームの敗戦に直結していた。

 得点圏に走者を置いてのあと一本がようやく出た。復調の兆しにも「今日はしっかり反省して、また明日頑張りたい」と3打点よりも1失策を悔やむのが大山だ。攻守ともに真摯(しんし)に向き合う背番号3が、通算100号の節目を早く通過し、完全に息を吹き返す。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス