谷佳知氏 佐藤輝は九回の二塁打で「打撃がガラリと変わるかもしれない」

 9回、佐藤輝が右翼線に二塁打を放つ(撮影・堀内翔)
 6回、空振り三振に倒れる佐藤輝(撮影・田中太一)
 4回、牧の打球をファンブルする佐藤輝(撮影・堀内翔)
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 「DeNA6-2阪神」(28日、横浜スタジアム)

 矢野阪神は初回に幸先良く2点を先制しながら、二回以降は無得点に終わり、連勝が3でストップした。巨人、オリックスで活躍し、シーズン最多二塁打のNPB記録を持つ谷佳知氏が、DeNA-阪神戦でデイリースポーツの解説を務め、最終回に右越え二塁打を放った佐藤輝明内野手の打撃について「次の試合からガラリと変わってくるかもしれない」と上昇への期待を込めた。

 ◇  ◇  ◇

 佐藤輝は初回、フルカウントから大貫のスプリットを中堅に打ち返し、浅い飛球ではあったが、島田の好走もあって中犠飛で打点を挙げた。スプリットを待っていたのかもしれないが、5球目まですべて真っすぐを見逃しており、大貫の真っすぐへの対応に、少し不安があるような印象を持った。

 六回の空振り三振も真っすぐに遅れていた。25日の中日戦の第4打席からこの打席まで、11打席連続無安打。疲れもあって、少し状態が落ちてきているように見えた。それだけに、九回1死で山崎から放った右越え二塁打は、佐藤輝にとって非常に大きいものになると思う。

 この打席も山崎の真っすぐに対応が遅れ気味で、1ボール2ストライクからの4球目、ボールにはなったが、内角の際どいところにきた真っすぐにもタイミングが取れていないように映った。恐らく最後まで真っすぐで攻められていたらチャンスはなかったと思うが、フルカウントからのスプリットが真ん中に甘く入ってきて、これを逃さず二塁打にした。

 状態が落ちてきたと感じた時や、タイミングが合っていない時に、相手の失投をうまく捉えてヒットにできたことが、復調のきっかけになることはよくある。いい打者ほど、そうして巡ってきた1本でガラリと変わる。佐藤輝にとって、最終回の二塁打がいいきっかけになればいい。

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