阪急阪神HD株主総会 株主から厳しい質問「社会的な常識のない監督に役員はちゃんと言ったのか」

株主総会の会場に入る株主ら=大阪市内(撮影・石井剣太郎)
株主総会の会場に入る株主ら=大阪市内(撮影・石井剣太郎)
株主総会の会場に入る株主ら=大阪市内(撮影・石井剣太郎)
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 阪神タイガースの親会社にあたる阪急阪神ホールディングス(HD)の「第184回 定時株主総会」が15日、大阪市内で開催された。6年ぶりにBクラスで迎えた株主総会。首位で迎えた1年前は“無風”に終わったが、質疑応答では今年は株主から厳しい質問が飛んだ。

 阪神に関わる質問では「数年前にも要望したが、なぜ甲子園でたこ焼き、焼きそばは販売されているのにイカ焼きが販売されないのか」というほんわかした内容からスタート。しかし、次の質問者からは手厳しい言葉が飛んだ。

 「矢野監督がなぜ辞めると言ったのか。プロ野球の正月にあたるキャンプインの前日に辞める、あんな自分勝手なことあらへんでしょ。さらにキャンプ中に予祝で胴上げをした。社会的な常識のない監督に役員はちゃんと言ったのか?次誰になるか気になるでしょ。アメリカ大統領が次誰になるのか、日銀総裁が次誰になるかと同じ。そっちに話題持っていかれてそんなもったいないことはない」

 この質問に対して阪神電鉄本社の取締役スポーツ・エンタテインメント事業本部長で球団オーナー代行にあたる谷本修氏が回答。「まずは昨年、矢野監督が辞めたいというのを引き留めたという報道は間違い。来年に懸けたいという思いで1年契約をした」と説明。「17年ぶり優勝を目指す中、優勝を経験した選手はいません。いわば新しい事業に取りかかっているのと同じ。いわゆるプロジェクトを2022年で完結したいという矢野の思いを受け止めたというところ。選手も監督の熱い思いを受け止めた。胴上げも賛否両論あることは承知しておりますが、オリックスから移籍してきた糸井、西(勇)が1日キャプテンでやってくれた。望まないとできない。17年ぶりの優勝を誰ひとりとしてあきらめていない」と力を込めた。

 さらに「外国選手、FAに頼るな。3軍制度の導入は」という質問に秦取締役は外国人、FAに関しては「同感でございます。以前はドラフトの選手が育たず頼っていた時期もありました。10年ほど前からの中長期的な戦略が実ってきた」と回答。3軍制度については「検討課題であるのは承知しているが、すぐに導入するという結論には至っていない」とした。

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