阪神・佐藤輝 先制V撃「キモティ~!!」 “本家”GG佐藤氏からお墨付きも

 「阪神8-3日本ハム」(5日、甲子園球場)

 阪神・佐藤輝明内野手(23)のバットから放たれた、目にも止まらぬ速さの打球が一、二塁間を破る。二塁走者の中野がヘッドスライディングで生還したのを確認すると、貫禄たっぷりに両手を叩いた。決勝点となる先制適時打を放ち、自己最長の9試合連続安打をマーク。今季2度目の5連勝を呼び込んだ。

 快音を響かせたのは三回2死一、二塁の場面。先発・伊藤将の好投に報いるべく、集中力を極限まで高めた。吉田の直球を鋭くはじき返し「しっかり自分のスイングをすることができました。キモティ~!」と上機嫌に振り返った。このコメントに元祖も反応。元西武のGG佐藤氏は自身のツイッターで「TT佐藤選手最高!キモティー!!」と喜んだ。

 5月27日・ロッテ戦(ゾゾ)から全て1安打ずつで連続試合安打を記録。「毎日、必死に頑張っています」とがむしゃらだ。4番が安定して打っているこの9試合は7勝2敗の好成績。チームの命運を握るのは、やはり主砲のバットだ。

 注目のビッグボスが率いる日本ハムとの3連戦で鮮やかな3連勝を決めた。ビッグボスは初戦から無死満塁で初球スクイズ、1死満塁でエンドランなどトリッキーな采配を連発。守る側としては形容し難いプレッシャーを感じていたという。

 「サードを守っていてもセーフティーバントだったり、雰囲気的に何をしてくるか分からない、守りづらさみたいなのは多少ありました」

 普段以上に警戒心を働かせながら、守備でも安定したプレーを披露した佐藤輝。交流戦は残り2カード。パ・リーグ相手でもやることは同じだ。「しっかり自分のスイングをすれば、打てると思っている」。虎の4番として、磨き上げてきた打棒を見せつけていく。

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