阪神・矢野監督 劇勝に「俺たちの野球っていうのをしっかりやってくれた」一問一答

 日本ハムに逆転勝利し、スタンドの声援に応える矢野監督(撮影・高部洋祐)
 大山と勝利のハイタッチをかわす矢野監督(撮影・飯室逸平)
 メンバー表の確認であいさつする矢野監督(手前)と新庄監督(撮影・田中太一)
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 「阪神9-7日本ハム」(3日、甲子園球場)

 阪神は最大6点差をひっくり返しての大逆転勝利。大山の1試合3発や、藤浪の好投などが勝利を呼び込んだ。矢野監督は「『俺たちの野球』っていうのをやってくれた」と手放しで選手たちをたたえた。

 以下、一問一答。

 -すごいゲームでした。

 「いやぁ、興奮しています」

 -終盤はとても6点差あったようには感じなかった。

 「そうですね、本当にスタメンのメンバーもそうですけどね、特に後から行った嘉男(糸井)とかね、山本ヤスとか、北條もタイムリーを打ちましたし。全員でね、俺たちの野球ができたかなと思います」

 -打つ方、投げる方、どちらから聞けばよいか…。

 「あぁ、ちょっといろいろあったんでね、僕も思い出せないこともありますけど(笑)。まあ悠輔(大山)の素晴らしいホームランもありましたし、ウィルク(ウィルカーソン)があんな状態でね、点を取られるっていうこともなかなかなかったので。その後いったピッチャーも粘ってくれましたね」

 -大山の3本塁打は本当に価値があった。

 「そうですね、センター方向にやっぱり悠輔がホームランが出だすと、やっぱりいい状態だなという感じがありますし。悠輔らしいね、高い放物線を描いた素晴らしい3本になりました」

 -八回は大山の一発からつないでつないで全員野球。

 「そうですね、あそこで1点差になることで相手も余計プレッシャーがかかったと思いますし、そういうところの流れを悠輔が作ってくれたのは大きかったですね」

 -糸原、ロハス、糸井と、顔もある面々が四球を選んだ。

 「そうですね、本当にね、全員ヒーローの野球ができましたし。最後ベンチでね、片山しか残っていなかったですけど、行くしかないと思って行きました」

 -山本の同点打は彼らしいヒット。

 「そうですね、彼らしいヒットでしたし、ああいうふうな選手がね、あそこでああやってくれるというのは、スタメンでももちろんそうですけど、本当にベンチもすごく助かります」

 -ファイターズが満塁でスクイズをやってきたが、こちらも八回に満塁でスクイズ。

 「うんまあ、何が1番点を取れるかを考えると、それが1番かなというところで。決まらなかったですけど、思い切っていくしかないなと思いました」

 -打線が活発になってきた。

 「そうですね。全体的に状態も上がってきていますし、健斗(糸原)がだいぶ状態が上がって来ているんで、そういうところは打順の中でも大きいですし。もっともっとまだまだ打てる選手たちなんで、こっからまた乗っていってほしいですね」

 -4回以降の藤浪ら投手も頑張った。

 「良い意味であそこで流れを変えてくれるというのが晋太郎という部分があったと思いますし、出ていく投手みんなが目の前の打者をどう打ち取るかというのをやってくれた結果だと思います」

 -会心の表情。

 「そうですね。今シーズンの中でも1番うれしいゲームでしたし、この流れを明日に持ち込みたいですね」

 -すぐ明日デーゲーム。

 「そうですね。勝てばこっちの流れになると思うので、序盤でどれだけ点を取れるか、そういうところをしっかりやりきりたいと思います」

 八回は延長もある中で片山以外の野手をつぎ込んだ。

 「まあね…。俺の中の反省も、この前、拳弥(長坂)に代走を出さなかったのを、あそこはちょっと俺も“まだ行けるんじゃないか”“まだ代えどころがある”と思ったし。“拳弥でもかえれるんじゃないか”というのもあった。あそこは自分でも反省して、あのゲームから行くべきところは行くっていうところは、ここは行った中でどう考えるかっていうのが、いっぱいね、オレの責任でしちゃったけど、自分なりに反省して、次どうするかっていうのを考えたところではそういうふうにやっていかないとなというふうに考えさせられた試合だったんで。そういうところではいくしかないかなと」

 -積極性や攻める姿勢を。

 「そうやね、野手にもそういう話をしたので、それはさっき言ったように自分自身にも繋がるし、監督やらせてもらってからずっと言い続けてる『超積極的』っていうのはオレたちの野球の中でも大事にしたいテーマなので。そういうところもそうだし、諦めないっていう試合をやってくれたし、全員野球をやってくれたし、ホントに『俺たちの野球』っていうのを、しっかりやってくれたなと」

 -ピッチャーが崩れた日にバッターがカバーした。

 「そうやね、ずっとね、いい投球をしてくれてたピッチャーがなかなかああいう形で流れ的には厳しいんやけど、また向こう的にいい流れで点を取られてたので、これをひっくり返すってねなかなかね、簡単なことじゃなかったけど。なんかそういうムードがね、チームとしてできてきているんで。そういう気持ちをみんなでつなげた結果かなと思います」

 -何かきっかけが欲しいと言ってきたが、きっかけになるか。

 「もちろんね、振り返った時に6月にこうやったなっていうね、そういう中でこの試合っていうふうに取り上げてもらうような試合に間違いなくなると思うんで。自分たちで作ったきっかけなんで。これをあした以降つなげるっていうこともね、また自分たちでしかできないんで。そういった(きっかけになる)試合にしたいなと思います」

 -新庄監督は満塁からエンドラン。彼らしい。

 「まあそれはね、俺も見ててそういうのをやってるのは知ってるし、新庄監督ならいろんなことをやるっていう。これが作戦ってこっちが出したとしても選手がやる。お互いがかみ合わないとなかなかその結果に結びつきにくいんで。そういうところでは新庄監督の思いっていうのが、選手がやり切ったっていうのがすごいというか。というふうには見てたけど」

 -メンバー表交換ではどのような言葉を。

 「うーん。お互い楽しく、ね。楽しむっていうことを俺も大事にしているし、新庄監督はもちろんそういうことを大きなテーマにしてやっている。俺も1年間、いかに楽しむかっていう。それは毎日結果は気になるし、負けたらどうしよう、打てなかったらどうしようって、いろんなことを考えてなかなか楽しむってことは簡単じゃないって俺もこの4年間やっていても自分でも実感しているし、でも、お互いそういうテーマを持ってやっているし、お互い楽しくやろうと」

 -新庄監督が作ろうとしているチームをどのように見ている。

 「まあ、やっぱり1年目って変わりやすい部分がやっぱりあると思うし。1年目は1年目の難しさはもちろんあるんだけど、新庄監督しか出来ない思い切った変革っていうのをやるとキャンプからオープン戦とやってきて。それがこういう野球をするんだというのは選手も理解し始めているような感じには見えた。新庄監督しかできないという部分にもチャレンジしていると思うし。それは、大きな、勇気ももちろんいると思うし、自分の野球はこういう野球なんだという中心があるからこそ、いろいろできるんだと思う」

 -今季最多の観衆。新庄監督の人気も。

 「そりゃコマーシャルもあれだけ出てるんだから(笑)。それはね、これだけ人を集めることができる監督だし。そういう魅力っていうのはね、もちろん観客動員とかそういうのにも、もちろんつながっているし。ましてやね、このタイガースでスタートして、プロ野球人生の多くをこの球場で歩んだ選手なので。タイガースファンの思い入れも、俺も一緒に戦った同僚でもあるんで。そういうところではファンの人も俺らもいろんな思いもあって、そういうファンの人が来てくれるんだと思う」

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