阪神・西勇 交流戦の開幕飾る 過去2戦1敗の田中将と対決「締まったゲームできたら」

 交流戦へ準備OK!はつらつとノックを受ける西勇(撮影・田中太一)
 ノックを受け返球する西勇。奥は西純(撮影・田中太一)
 ノックで一塁へ走る西勇(撮影・田中太一)
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 思い出のシチュエーションがよみがえる。24日・楽天戦(甲子園)に先発予定の阪神・西勇輝投手(31)は23日、甲子園での投手練習に参加。オリックス時代の2011年4月17日に、甲子園でプロ初勝利を挙げた相手との対戦となる。さらには田中将との投げ合いという極上の一戦で、交流戦“開幕投手”として好投し、チームを上昇気流に乗せる。

 投内連係などをこなして汗を流した西勇は、11年前の感動を回想し、柔らかな表情を浮かべた。プロ初勝利の瞬間を思い出す、イヌワシ軍団との聖地での対決。「初勝利だったので、なにもかもうれしかった」としみじみと話した後に、「自分のピッチング、自分の仕事を続けることだけだと思います」と、交流戦“開幕投手”として闘志を燃やした。

 西勇がオリックスに所属していた2011年4月17日。東日本大震災の影響で、本拠地のKスタ宮城(現楽天生命)を使用できなかった楽天の主催試合が甲子園で開催された。3年目だった右腕は、そこで7回3安打1失点でプロ初白星。「甲子園が投げやすかった。(マウンドからの)見え方が良かったというのは今でも覚えている」と甲子園との相性の良さをその時から感じ、今でもその感覚は変わっていない。

 楽天の先発は、メジャー7年で78勝を挙げ、日米通算185勝の田中将だ。オリックス時代に2度投げ合うも、1敗して勝ち星はなし。最後の13年10月8日の楽天戦では、一塁ベースカバーに入った際に足を負傷して2回降板となった。3度目の対戦を「締まったゲームができたらいいかな」と心待ちにした。

 パ・リーグ首位の楽天は、開幕から先制した試合は16勝2敗1分け。序盤に流れを渡さないことが勝利の鍵となる。ただ「(そこに)意識はない。先制点を取られてもチームが1点でも多く取ればいいだけ」と野手を信頼。「自分にできることをする」と自身の仕事に集中する。

 ここまでは8試合に登板。防御率1・87は青柳に次いでリーグ2位の数字で、2勝3敗と勝ち星には恵まれないが安定感が光る。交流戦の流れが決まる大事な初戦に向け「丁寧に投げていこうと思う」と意気込む。プロ初勝利の思い出を胸に、チームを勝利に導く。

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