貧打阪神 援護できず今季9度目完封負け 19年ノーノー食らった大野雄に9回2/3まで完全

 5回、大野雄(手前)の前に空振り三振に倒れベンチへ戻る大山(撮影・田中太一)
 9回、近本(5)が三直に倒れ、大野雄にノーヒットノーランを達成された=19年9月14日
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 「中日1-0阪神」(6日、バンテリンドーム)

 阪神は青柳を援護できずに、屈辱の今季9度目となる完封負けだ。阪神は中日・大野雄の前に延長十回2死までパーフェクトに封じられるなど打線が沈黙した。これでバンテリンドームでは今季4戦4敗。矢野燿大監督(53)は、不調の大山の奮起に期待を寄せたが、気持ちを切り替えて7日の試合に挑むしかない。

 歓喜の中日ナインを中心に、ドーム内が沸きに沸く中を、阪神ナインがベンチに引き揚げる。今季4戦4敗となった“鬼門”で、残酷なまでのコントラストが描かれた。甲子園でサヨナラ勝ちを決めて乗り込んだバンテリンドーム。矢野阪神を待ち受けていたのは、緊迫の投手戦の末のサヨナラ負けだった。

 気持ちを整えて報道陣の前に姿を現した敗軍の将は、まず最後の最後に力尽きた青柳をかばった。「負けさせたベンチ、打線の責任。最後打たれた後、『すみません』とベンチに帰ってきたけど。謝ることは何もない」。矢野監督の言葉通り、3試合連続で“完投”した右腕を責めることはできない。

 戦前からロースコアでの接戦は予想された。投手有利の球場で、リーグを代表するエース同士の投げ合い。しかも試合前時点で中日104得点、阪神103得点、とリーグ5位、6位の打線。ある意味で『ほこ×たて』の対決は、大野雄が無安打無四球、青柳が2安打無失点で9回を投げきるという、予想を超える展開となった。

 大野雄と甲子園で前回対戦した先月28日には、被打率の高い左打者を並べ、3得点を挙げて黒星を付けた。9回2/3まで完全投球を許したこの日の内容に、指揮官は「特に左(打者)の外にいい球、いいコースに来ていた」。監督就任初年度の19年9月14日にも、ノーヒットノーランを食らっている、相手左腕の気迫の投球にうなるしかなかった。

 2死二塁と唯一の得点機となった十回に凡退した大山は、直近4試合で15打数無安打に終わっている。「悠輔がずっと(安打が)出ていないので、なかなか点が入らないということになってしまっている」。指揮官は4番を託している、背番号3の奮起を期待した。

 ◆大野雄の阪神戦ノーヒットノーランVTR 2019年9月14日・阪神戦(ナゴヤドーム)で史上81人目(通算92度目)の無安打無得点試合。常時140キロ後半をマークする直球を軸に五回まで完全投球。六回1死から味方の失策で初めての走者を許したが立て直した。打者29人に対して126球で9奪三振。

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