阪神・佐藤輝がリーグ断トツ10本目二塁打 チャンスメークに中押し打 守備で美技も魅せた

 適時二塁打を放つ佐藤輝
 1回、先制2ランを放った大山(左)を歓喜の表情で迎える佐藤輝
 7回、浜田太貴の打球を好捕する佐藤輝(撮影・飯室逸平)
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 「ヤクルト0-6阪神」(22日、神宮球場)

 阪神・佐藤輝が豪快な一振りで試合を決めた。2-0の七回1死二塁。1、2番のお膳立てに3番・佐藤輝が応えた。2番手・コールのスライダーを振り抜き、右中間を破るリーグ断トツ10本目の二塁打。待望の追加点をたたき出し、ベンチを鼓舞するように拳を突き上げた。

 「ヤギ(青柳)さんが頑張ってくれていましたし、絶対に追加点がほしい場面だったので、ランナーをかえすことができて良かったです」。新助っ人右腕とは初対戦。ベンチで入念にデータを頭にたたき込んだ。「スコアラーさんと話して。良いイメージで打席に入れたので良かった」と納得の一打だ。

 今季は開幕4番からスタートし、攻撃的2番を経て、21日から3番に座る。打順は変わっても「僕の場合はあんまり(意識は)変えずに」とケロリ。「自分は長打を求められているので、そこは打順がどこでも意識してますね」と頼もしく言い切る。その言葉通り初回は右翼線を破る二塁打でチャンスメークし、4番・大山の先制2ランを呼び込んだ。

 三塁守備でもスタンドを沸かせた。七回2死から代打・浜田が放った痛烈な打球を横っ跳びで好捕。すぐさま起き上がって矢のようなボールを一塁へ送り、「しっかり体も動いているし、良い状態です」とノリノリだ。

 「打つべき人が打てば勝てる試合は多くなると思うんで、今日みたいにみんなで打って、ピッチャーを楽にさせてあげたい」。虎のエイトマンは主軸の自覚も十分だ。長打連発で苦しむチームを上昇気流に乗せていく。

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