矢野阪神 投壊4連敗 ビジター12連敗&借金16 負の歴史もういらん

 「DeNA7-5阪神」(21日、横浜スタジアム)

 天候回復の見込みがなく、六回裏、29分の中断後、無情の降雨コールドが決まった。敗戦決定後に取材に応じた阪神・矢野監督はこれまで通り、努めて気丈に言葉を発したが、その表情にはさすがにショックの色が浮かぶ。

 「もちろん俺も歯がゆいよ。何か流れを作れるようにというか。今日は暖(小野寺)の本塁打があったけど、なかなか打線のつながりが見えないので、打順を変えたりしてるんやけど…なかなかうまくいかんね」

 この日は打順を大幅に変更。7試合ぶりに近本を1番に戻し、2番での起用が続いた佐藤輝を3番に据えた。さらに2番に熊谷、7番に山本とメンバーを入れ替え、その2人がきっちり結果を出し、小野寺が2点差をひっくり返す代打逆転満塁弾。“控え組”が躍動した。

 それでも、勝てなかった。投手陣の奮闘むなしく、打線が点を取れずに敗れる試合が続いていたが、新打線が14試合ぶりに5点以上をたたき出したこの日は、逆に投手陣が踏ん張ることができない。

 逆転を許した五回は前のイニングで1失点しながらも、続投させた馬場がつかまった。2死二、三塁から暴投で同点。馬場から渡辺に交代したのは、さらに2点を奪われて逆転された後。遅きに失した継投に「馬場に“もう一人、もう一人”というところが、こういう結果になったんで。それは俺も受け止めなあかんし」と指揮官は悔いるように振り返った。

 今季19敗のうち、10敗が逆転負け。横浜スタジアムでの3連戦3連敗は15年ぶりの屈辱だ。今季のビジター全敗記録は「12」にまで伸び、借金は16に膨らんだ。やまない雨はないと言うけれど…矢野阪神が見舞われた“悪天候”は一向に回復する気配がない。

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