岡田彰布氏 延長十回になぜ岩崎を投入しなかったのか ダメージの大きいサヨナラ負け

 延長10回、サヨナラ負けを喫した加治屋と梅野バッテリー(撮影・田中太一)
 延長10回、大島にサヨナラ打を打たれる加治屋(撮影・飯室逸平)
 サヨナラ負けに重たいムードの阪神ナイン(撮影・山口登)
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 「中日1-0阪神」(13日、バンテリンドーム)

 阪神、オリックスで監督を歴任したデイリースポーツ評論家・岡田彰布氏が13日、中日-阪神戦を解説した。阪神は延長十回にサヨナラ負けを喫し、引き分けを挟んで5連敗。延長十回に加治屋の続投を選択したベンチに疑問を呈した。

  ◇  ◇

 同点で迎えた延長十回。阪神はなぜこの回から岩崎を投入しなかったのか。結果としてサヨナラ負けしたからではなく、最善を尽くしたようには見えなかった。

 九回はこの回から登板した加治屋が3者連続三振。この日から昇格したばかりで、緊迫した展開での今季初登板でよく投げた。

 ただ、前の回が良かったからといって続投はない。ただでさえ、リリーフの2イニング目は難しい上に、ベンチには岩崎も残っていた。

 しかし、阪神ベンチは九回の投球を見て欲が出たのか、延長十回も続投させた。1死二塁で代打・根尾の場面でも代えずに四球。1死一、二塁で大島を迎えても、岩崎を投入せずサヨナラ打を浴びた。

 中日に平田ら右打者が残っていたということは関係ない。阪神は延長十回を0点で抑えないと攻撃ができないし、攻撃ができれば何かが起きる可能性が残る。

 ならば、今のブルペン陣で一番経験も実績もある岩崎を延長十回から、もしくはピンチを迎えてからでも投入することが最善の策だったはずだ。

 結局、岩崎を使わないまま敗れ、加治屋の九回の好投まで薄れた。いろいろなところへのダメージが大きい敗戦となった。

 3安打で完封負けを喫した打線は正直、点を取れそうな気配がなかった。六回は1死から近本が四球を選んで打者・中野。ベンチは仕掛けやすい場面だった。

 ベンチがどういうサインを出しているかは分からないが、中野は3球目まで見送って1ボール2ストライク。近本のスタートを待っている感じがあった。だが、結局は仕掛けずに、4球目を打って遊ゴロでゲッツー。ちぐはぐさが見えた。

 打者は打席で見送りが多い印象があったし、積極性も薄れているように感じた。敗戦が続いているとはいえ、まだ16試合しか消化していない。淡々と攻撃をしているように感じさせてはいけないし、覇気を見せてもらいたい。

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