阪神・矢野監督 悪夢の逆転負けも投入の湯浅に「今日の経験を次に生かして」

 8回、逆転を許した阪神・湯浅を諦め交代を告げる矢野監督(撮影・田中太一)
 8回、勝ち越され降板する阪神・湯浅を迎える西勇(撮影・山口登)
 敗戦を見届け、足早にベンチを後にする阪神・矢野監督(撮影・飯室逸平)
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 「中日2-1阪神」(12日、バンテリンドーム)

 阪神が泥沼から抜け出せない。完封でチームに今季初白星をもたらした西勇がこの日も7回無失点と好投、若き4番・佐藤輝が先制弾…しかし、それでも勝てなかった。

 1点リードの八回に2番手として送り出した湯浅が2点を失っての悪夢の逆転負け。矢野監督は投手交代について、「(西勇は)まあまあ球数も(108球)増えているしね。もう増えた中であのイニングいって途中から湯浅というよりも、頭からいった方がいいんじゃないかと」と意図を説明した。

 連敗阻止へ打線を組み替えた。1番に島田、2番に山本を入れ、開幕から好調の近本を3番に据えた。7番でドラフト6位・豊田(日立製作所)を初めてスタメンに起用するなど、この日は動いた。指揮官は「何か変わるんであればね、やっていきたい思うし。同じようにやっててなかなか変わらない状況ではあったし、まあスタメンで出てないやつもいたんで。そういうところでは出たい出たいと思っている選手を使いながらどうなるかなというところを見たかった」と話した。

 犠打も決め、お膳立ては作ったが、この日もあと1本が出なかった。「あとはどう1点を取るかというところもあるし。7、8、9回をどう抑えていくのかという課題ももちろん残っているけど」ともどかしい思いを抱えつつも、「若い投手を俺自身も使っているんでね。湯浅もやられたけど、その悔しさを晴らすチャンスは明日にもあるかもしれないので。そういう気持ちで今日の経験を次に生かしてくれる投球になったらいいんじゃないかと思います」と必死で前を見据えていた。

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