【新井貴浩氏の眼】阪神は今が底 一番怖いことは焦ること

 「広島3-2阪神」(31日、マツダスタジアム)

 一番怖いのは焦ること。開幕6連敗。まだ白星のない状況だが、タイガースはいい意味で開き直っていくことが大事だ。調子のいい選手、そうでない選手。それぞれいるが、今の自分ができることに努めていかなければいけない。

 負けは続いている。その中でも佐藤輝と大山に当たりは出ている。佐藤輝は五回にタイムリー。ボールの見送り方が非常にいい。ピッチャーに入っていきながら、打ちにいってる中でボールを見極められている。

 昨シーズンだったらバットが止まらず空振りする球もあった。それでも、ボール球にバットが止まっていることが状態の良さにつながっている。6試合連続安打の大山は強い思いを内に秘めた選手。開幕は7番からスタートしたが、発奮材料にして打順を5番に上げてきた。

 今が底だ。悪い時期が、たまたま開幕の時期だったということ。暗くなっても何も始まらない。後は上がるしかない。

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