藤田平氏が阪神打線を分析「変化球にもろいという弱点を研究されている」

 「広島8-3阪神」(30日、マツダスタジアム)

 デイリースポーツ評論家の藤田平氏が30日、マツダスタジアムで行われた広島-阪神戦で本紙の解説を務めた。九回に2点を返したものの、七回まで変化球を駆使する広島・床田の前にロハスのソロ本塁打1本のみ。藤田氏は変化球に弱いという昨季終盤に見られた弱点を突かれていると指摘した。

  ◇   ◇  

 広島バッテリーの配球を見ていると、阪神打線をよく研究しているなと思う。昨季終盤、ヤクルトの奥川が変化球をうまく駆使して抑えていた。阪神の各打者は強く振るという意識からか、直球にはしっかりコンタクトできる一方、前後や両サイドの揺さぶりにはもろく崩されるシーンが気になっていた。

 この日の床田もそう。うまくカットボールやチェンジアップを使い、ストレートを見せ球にしながら打ち取っていた。一例としてチェンジアップとストレートという“前後”の配球をされると、どうしても崩されて、低めの変化球を振ってしまう。

 逆に九回、コルニエルを攻め立てたように、直球系のピッチャーには強い。この傾向は他球団も把握していると考えられ、対戦一回りは変化球主体の組み立てをされる可能性がある。

 対策として言えるのは球種に意識を置くよりも、シンプルに甘いゾーンのボールを待つという考え方が良いのではないだろうか。相手も昨年の反省を踏まえ、研究を重ねて今季に臨んできている。そこを上回れるように、チーム全体で考えてほしいと思う。

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