阪神・藤浪 初開幕星スルリ 7回3失点7K好投も魔さか…新守護神・ケラーが大炎上

 7回、拳を突き出す藤浪(撮影・飯室逸平)
 
 先発し、投げ込む藤浪(撮影・田中太一)
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 「阪神8-10ヤクルト」(25日、京セラドーム大阪)

 ベンチの阪神・藤浪は表情を変えず、悪夢の瞬間を見届けた。8-7の九回、新守護神・ケラーが大炎上。まさかの2被弾で、藤浪の開幕白星は吹き飛んだ。

 ショッキングな敗戦だが、粘投は色あせない。初回、安打に死球が絡み、サンタナに右前先制打を浴びた。それでも2年連続の大役を務め上げようと、懸命に腕を振った。

 ハイライトは1-1の三回、2死から山田、村上に連続四球を与え、サンタナを迎えたシーンだ。カウント1-1からの3球目、梅野が構えた内寄りに154キロをズドン。ファウルを打たせ、最後は外角高めの158キロで見逃し三振に斬った。今年は右打者の内角も攻められると、変わり身を強く印象づけた。

 六、七回に1点ずつ失ったが、7回6安打3失点。序盤は最速159キロの直球で攻め、中盤から120キロ台のスライダーに100キロ台のカーブを交えるスタイルも披露。終わってみれば3四死球にとどめ、7奪三振と藤浪らしさも全開だった。

 「調子が良かったわけではないですが、その中でも何とか粘ってゲームを作ることができたのは良かったですし、先発として最低限の仕事はできたのかなと思います」

 オフに巨人・菅野に弟子入り。「軸足の使い方、リリースポイントの幅」について学び、キャンプでは安定感向上に励んだ。午後の個別練習。ブルペンではボールではなく、タオルが相棒だった。軸足から体重移動、腕の振り、フィニッシュの形まで「ブルン、ブルン」と音を立てるシャドーピッチングで新フォームを染みこませた。

 白星こそ逃げたが、手応えは上々。次回は4月1日・巨人戦(東京ドーム)で菅野と投げ合う可能性がある。恩返しの力投で今季初勝利をつかむ。

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