阪神・佐藤輝 二塁OK!「人生初」もノーミス 矢野監督「面白いんちゃうかな」

 「オープン戦、阪神3-0中日」(12日、甲子園球場)

 「4番・セカンド、佐藤輝明」-。甲子園にコールが響くと、場内の虎党はそろって顔を見合わせて驚いた。「人生初」と阪神・佐藤輝も語る二塁守備。ウルトラC的な仰天起用にも、最後までノーミスで守り抜いた。

 今までと違う初めての景色、プレーを心から楽しんだ。初回は2死二塁からビシエドのボテボテのゴロを無難に処理し、二回にも溝脇を難なく二ゴロに。四回1死一塁では5-4-3の併殺を完成。捕球からのステップ、送球までの流れるような一連の動作は、初めての二塁守備とは思えないほど。適応能力の高さを見せた。

 九回の最終打者・岡林の打球も無難に処理して、ゲームセット。「1試合だけだったらこんな感じですけど、年間守るとなったらすごい難しいと思う」と“初仕事”を終えた感想を口にした。

 10日の全体練習から二塁守備を開始。「矢野監督が『遊びでセカンドにノックに行けよ』と言っていると思っていた」と本音をぶっちゃける。ただ11日の試合後、12日のスタメンが書かれたボードには「二塁・佐藤輝」の文字が…。「本当にセカンドでビックリした」と笑うが「むちゃくちゃいい機会でした」。その表情は充実感に満ちあふれていた。

 矢野監督は「面白いんちゃうかなというのと、可能性のあることはやっておこうかと」とあくまでオプションの一つで、延長12回制を見据え、緊急時などに備えたもの。また、交流戦でのビジターで、二塁を守れない野手をDHで起用する時などの準備にもなる。佐藤輝が二塁を守れると、試合の流れや展開次第で大山、マルテ、糸井、ロハスらが同時出場できる超攻撃的布陣も可能だ。

 13日に誕生日を迎える佐藤輝にとって、22歳での最後の一日。サプライズ起用に応え、五回には右前打で得点に絡んだ。23歳シーズンも“規格外”のプレーで盛り上げていく。

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