阪神・佐藤輝 エース級撃ちだ 開幕4番へ26日大野雄、27日奥川攻略する

 「阪神春季キャンプ」(25日、宜野座)

 阪神・佐藤輝明内野手(22)がオープン戦開幕となる26日・中日戦(北谷)で4番を務めることが25日、決まった。井上ヘッドコーチは今後、大山と交互に4番で起用する方針を示す中で“開幕戦”の大役を任された。同戦は大野雄が先発予定で、27日・ヤクルト戦(浦添)は開幕投手候補の奥川が登板予定。エース級を攻略し、“開幕4番”をつかみ取る。

 いよいよ始まるオープン戦。初戦で4番を託された佐藤輝の鼻息は荒かった。26日・中日戦は20年の沢村賞左腕、大野雄が先発予定。現状を知るには格好の相手だ。

 「良い当たりを打ちたいです!」

 開幕まで1カ月。今後は大山との開幕4番争いが本格化する。ここまでともに結果を残しており競争は白熱。井上ヘッドコーチは「当分は(大山と)順番に打たせてみようと思う」と競争をあおる。ただ、オープン戦初戦で佐藤輝に4番を任せたことは期待の裏返しでもあるはずだ。

 佐藤輝は首脳陣の期待に応えるためにも、まずは大野雄を攻略したい。昨季の対戦成績は5打数2安打で、4月27日・中日戦では右中間にソロ本塁打を放った。「いいボールが見られると思うので、無駄のないようにやっていきたい」と力を込めた。

 27日は、3月25日の開幕戦で対戦するヤクルト戦。“天敵”の奥川が登板予定だ。昨季は7打数無安打3三振と全く歯が立たなかった。今春キャンプの成果を試すには、絶好の機会。「今年はもちろん打ちたいと思います」。雪辱を果たし、結果で成長したことを証明する。

 ここまでは着実に進化を遂げている。昨秋に就任した藤井康1、2軍巡回打撃コーチに4スタンス理論を元にした打撃指導を受け、「自分の軸で立ってボールを迎え、すごいいい形で今はできている」と手応えは十分だ。

 キャンプ中の実戦は7試合で24打数11安打、打率・458、2本塁打。数字に成果も表れてきた。この日のケース打撃では及川から右翼フェンス直撃の二塁打。好感触を手にオープン戦に向かう。

 昨年のオープン戦は6本塁打を放って本塁打王に輝いた。プロ1年目ということもあって、がむしゃらに結果を求めたが今年は違う。「今年も結果が欲しいですけど、今は自分のやっていることにより集中してできるかなと思う」とさらなる進化を追い求める。

 「自分のバッティングをして、いい準備をしたいです」。開幕4番は自身のバットで手繰り寄せる。

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