阪神・井上 右へ軽~く昇格猛アピ弾 残り1枠外野争い安芸からのろし「良い感じ」

 シート打撃で才木から左前適時打を放つ井上(撮影・石井剣太郎)
 シート打撃で二保から本塁打を放つ井上
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 「阪神2軍春季キャンプ」(6日、安芸)

 阪神・井上広大外野手(20)が6日、今キャンプ初めて行われたシート打撃で、二保から右翼ポール際へ本塁打を放った。さらに才木からは内角直球をきれいに左前適時打。現状、1軍の外野争いは中堅・近本が決定で右翼・佐藤輝が確実な状況。昨年8月に負った右脛骨(けいこつ)骨折の影響で安芸スタートとなったが、残り1枠の争いに割って入るだけの輝きを見せつけた。

 逆襲への一発だ。今キャンプ最多となる観衆250人の視線が注がれる。井上は1ストライクから、二保の外角直球に鋭く反応。高々と舞い上がった打球は、切れることなく右翼ポール際へ飛び込んだ。今キャンプ初となる実戦形式の練習で最高の結果が出た。

 「うまく反応できたというか。変化球でストライクとられて、(変化球か直球)どっち来るかなみたいな感じで迷いながらも、パンって手が出た。それも、しっかりかんで強い打球が飛んだので良かったなと思います」

 強い打球

 前日のランチ特打でも132スイングで12本の柵越え。逆方向を意識している中で「右方向の打球も結構良い感じでバッティング練習でも強い打球で打ててる」と手応えを感じつつある。第2打席では才木の初球・内角直球を捉え、三遊間を破る左前適時打に「ちょっと強く押し返せた」と納得顔。普通なら内野ゴロになってもおかしくない1球をヒットゾーンへ飛ばし「これをゲームでできればなって思っています」。安芸では12日から始まる対外試合でのアピールに意欲を燃やす。

 終了後には投手陣と意見交換を交わした。二保とはソフトバンク時代にウエスタンで対戦した際、カーブで攻められていた経験があり、「カーブを思いっきり引っ張ったりしたらピッチャーも投げにくい。手を出して引っ張れる準備しておいたら良いんじゃない」と助言を受けたという。

 現状、1軍でレギュラーが確約されているのは中堅・近本。右翼・佐藤輝も有力な状況と言える。糸井、小野寺らが残り1枠を懸けて、激しい争いを繰り広げているが、この日の打撃内容を見れば井上も割って入れるだけの力がある。

 平田2軍監督も「逆方向へいい打球が飛んでるし、感触も良いみたい」と目を細めた。午後からは課題の守備力アップに力を注いだ井上。オープン戦での1軍合流を目指している中、「いかに悪い時と良い時の差をなくすかが大事になってくると思うので」。さらなるアピールへ向けて日々、結果を出し続けていく。

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