阪神・大山、矢野監督の覚悟に負けない 主砲の覚悟「成長した姿見せられたら」

 「阪神春季キャンプ」(1日、宜野座)

 より気持ちが高ぶった。阪神の大山悠輔内野手(27)が1日、今季限りでの退任を明かした矢野監督の覚悟に負けない、強い意志で今季を戦うことを誓った。初日から守備練習、フリー打撃で快音を響かせた4番候補の大本命。「(初日から)しっかりできたと思います」と納得の表情でうなずいた。

 矢野監督退任の話題に変わった途端、大山の表情がさらに引き締まった。「急なことだったので、正直ビックリしました」。そう素直な感想を話した後に、今シーズンにより一層、強い思いで挑むことを明かした。

 「監督がそれだけ覚悟を持って1年間戦うということだと思うので、その覚悟に選手が負けないように、監督以上に覚悟を持ってやらないと。実際、プレーをするのは僕たち選手。そういう気持ちをより強く持ってやらないといけない」

 矢野監督就任1年目の2019年。開幕から4番を任されたのが大山だった。その年はチーム最多となる108試合で4番を務めるとともに、プロ3年目で初となる全試合出場も達成。翌20年にはキャリアハイとなる28本塁打、85打点の成績を残すなど、「日本人選手が4番を務めるのが理想」と言い続ける、指揮官の大きな期待を背負いながら戦ってきた。

 だからこそ監督の退任発表を受けて、より一層、今季に懸ける思いは強くなった。「恩返ししたくないと思っている選手は誰一人いないと思います。恩返しすることが全てではないですけど、4年間お世話になっているので、そういったところで成長した姿を見せられたらと思います」。そう言って前を見据えて力強くうなずく。

 初日から精力的に汗を流した。投内連係では三塁→一塁で参加。全体練習のフリー打撃でも快音を響かせるなど、キャンプインへ向けて、しっかり態勢を整えてきたことがうかがえる軽快な動きを随所で披露してみせた。

 「初日からしっかりできたと思います。改めてユニホームを着て気が引き締まるというか、始まったんだなという気がしました」。大山の“恩返しの一年”が始まった。

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