阪神ドラ2鈴木 宜野座に秘伝の書持参 ダル著書&球児著書でお部屋時間に成長や

 阪神ドラフト2位・鈴木勇斗投手(21)=創価大=が27日、鳴尾浜で新人合同自主トレを打ち上げた。1軍キャンプスタートとなった左腕は、宜野座に愛読書を持参することを明言。何度も読み返しているパドレス・ダルビッシュ有投手(35)の「変化球バイブル」や、藤川球児SA(41)の本を手に、お部屋時間も成長につなげることを誓った。

 中学の修学旅行以来となる沖縄へ向かう鈴木は、宜野座に“柔と剛”の秘伝書を持参することを明かした。ダルビッシュ有著書の「ダルビッシュ有の変化球バイブル」、藤川球児著書の「火の玉ストレート プロフェッショナルの覚悟」。球界のスターの技を本から盗み、激しいサバイバルレースを勝ち抜く。

 「ホテルの時間もあると思いますし、時間を生かして本を読んだり、動画を見たり。練習以外でも学ぶことはたくさんあると思うので、成長するために自分ができることをやっていきたい」

 1分、1秒たりとも無駄にするつもりはない。読書習慣が染みついてる左腕。幾多の本に目を通してきたが、特にお気に入りなのが「何回も読み返している」という“ダルの教科書”だ。ダルビッシュが持つ11種類の変化球を投げるコツが記されており、鈴木が操るカーブ、スライダー、チェンジアップ、ツーシームの全4球種も参考にすることが可能。宜野座で壁にぶち当たった際の攻略本となりえる一冊だ。

 もう一つの愛読書は、本人の解説付きで理解を深めた。この日は鳴尾浜で藤川が講師を務める講演会に参加。「ずっと調子が良いわけではない。その壁にぶち当たった時に、どう乗り越えていたとかお聞きしたい」。本を読み込んで浮かんだ疑問を胸に、“火の玉トーク”に耳を傾けた。

 この日で新人合同自主トレを打ち上げ「ケガせずに、状態をしっかり上げてこられた」と納得の表情。ブルペン投球時にはプロのマウンドの硬さに戸惑ったが、「フォームを変えないといけない」と新発見。踏み込み足の着地などに工夫を凝らし、適応への手応えも得ることができた。

 「体もここより動かしやすいと聞くので、自分のペースでやっていこうと思います」。人生2度目の沖縄は愛読書をお供に、1軍キャンプ完走を目指す。

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