阪神・湯浅 新庄さん一泡吹かせて全国区に 新庄監督初陣に登板可能性 ポストスアレスへ結果出す

 阪神・湯浅京己投手(22)が25日、鳴尾浜での自主トレで汗を流し、2月8日の練習試合・日本ハム戦(宜野座)で、新庄ビッグボスを驚かせると意気込んだ。1軍キャンプ初参加の右腕が、キャンプ初の対外試合に登板する可能性は十分。矢野監督がスアレスの抜けた救援陣の中で、台頭を期待する最速153キロの剛腕が中継ぎの一角に食い込む。

 南国の大舞台で輝く準備はできている。気温6度と冷え込んだ鳴尾浜。湯浅はブルペンで糸を引くようなボールを投げ「自分の中では結構いい感じです」とニヤリ。新庄ビッグボスの話題にもポジティブに反応した。

 「現役の時からすごいパフォーマンスをされているイメージなので。試合で投げられたら、そういう方の目にもとまるようなピッチングができるように頑張りたいです」

 今キャンプ初の対外試合は2月8日の練習試合・日本ハム戦(宜野座)。同戦は新庄ビッグボスの初陣で、野球ファンだけでなく、日本中が大注目する大一番だ。初の1軍キャンプに抜てきされ、アピールが求められる立場にある湯浅が登板する可能性は十分にある。敵将に一泡吹かすことができれば、「湯浅」の名前は瞬く間に広まるはずだ。

 “ビッグボス斬り”の準備は万端だ。昨年は鳴尾浜でリハビリ組だったが、今オフは鈴鹿市内や都内のトレーニング施設で自主トレを実施。ウエートに自重トレも取り入れ、手応えは上々だ。

 「自分の体をうまく使えるように重点的にやってきました。すごく充実したオフを過ごせたかなと思います」

 腰椎の疲労骨折などを乗り越えて3年目の昨季、6月に1軍デビュー。3試合で防御率18・00とプロの洗礼を浴びた。それでも矢野監督は最速153キロ右腕の潜在能力に期待を寄せる。「短いイニング、1回をしっかり投げるような戦力になる可能性を持っている」。湯浅も仕上がりの早さでアピールし、混戦の中継ぎの一角を奪い取る意気込みだ。

 伸び盛りの剛腕は「初日からしっかりアピールできるように準備してきた。必要とされるところでしっかり結果を出せるように」。1軍の中継ぎ争いは混戦模様。「ポストスアレス」を目指し、新庄ビッグボスをアッと驚かせる。

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