阪神・矢野監督 延長十二回制で「戦い方が変わる」「カードを切るのか残すのか」

 阪神・矢野燿大監督(53)が19日、12球団監督会議にオンラインで出席し、3年ぶりに復活する見通しの延長十二回までの試合方式について「戦い方が変わる」との見解を示した。昨季は延長戦なしの九回打ち切りルールが適用され、試合終盤に代打、代走、守備固めを積極起用した。今季は延長十二回を見据え、采配を振る。

 就任4年目を迎えた矢野監督の腕が鳴る。延長戦復活でベンチによる駆け引きが増すのは間違いない。指揮官は「スッキリしていいんじゃないの?」と歓迎しつつ、代打、代走など“切り札”を送るタイミングについて、「それは全然変わるよ」と力説した。

 「(延長)十回にこういう流れが来そうだなとか、またその後で勝負するっていうところが来るんじゃないかなとか思えば、そういう采配を振るのであれば、カードを切るのか残すのかっていう判断は必要になってくる」

 昨季は九回打ち切りで実施され「(延長)十二回の感じでボーンってつぎ込んで勝負にいったとかあった」と振り返る。ベンチには植田、熊谷、江越ら守備と足のスペシャリストが控え、試合終盤になると積極投入した。虎の「神走塁」はお家芸となり、逆転勝ちを収めた試合もあった。今季は先発メンバーがガラリと変わるほどの一斉交代は難しくなるかもしれない。勝負どころの見極めが、より求められそうだ。

 継投は柔軟に判断する考えだ。先発に1イニングでも長く投げてほしいという思いは延長戦の有無にかかわらず変わらない。その上で先発の状態や試合展開を冷静に読み解く。

 「(先発に長く)投げてほしいって言って、どうこうなるもんじゃないからさ。結果的なもので。それはこっちでもやりくりするしかない。九回で勝ちきると思えば、そこでつぎ込んでとなるし」

 試合のターニングポイントと見れば、積極投入も辞さない。昨季までの守護神・スアレスがメジャーに移籍。先発陣が充実する中、キャンプからブルペンの陣容を整えていく。

 延長十二回となれば就任1年目の19年以来3年ぶり。17年ぶりリーグVへ研ぎ澄ましたタクトで勝利を呼ぶ。

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