え？引退宣言？チーム最年長の阪神・糸井嘉男外野手（４０）が５日、糸原と阪急交通社のオンライントークショーに出演。終了後、取材に応じて「何よりビールかけしたいですね。もっかい。それだけですね。そしたら辞めます」と激白した。

　直後に「ヴァー！」と裏声で絶叫。周囲が笑いに包まれると、張り詰めた空気が一気に緩んだ。最後に歓喜の美酒を浴びたのはリーグ優勝した日本ハム時代の２０１２年。超人は「かわいいし、生意気だし、気遣いも結構できる」と言う糸原に「かけたい。真っ先に」と思いを明かした。

　先月には、ＴＢＳが中継した日本シリーズ第６戦にプレーヤーズゲストとして生出演。５時間の死闘を演じた両軍を見て「野球選手はやっぱりここを目指しているんだなと思いました」と闘志をかき立てられた。阪神の後輩たちともう一度、この舞台に立ちたい。熱い思いが「じじい」と話す自身の原動力だ。

　今季は主に代打で７７試合に出場し、打率・２０８。悔しさを糧に「ここ一番のところで打てるように。磨きます」と誓った。新庄監督が率いる古巣・日本ハムとの対戦も「ワクワクします」とモチベーションの一つ。来年７月で４１歳を迎える糸井が虎を頂点にまで導き、有終の美を飾る。