阪神「ポストスアレスは誰に?」データ上の最有力はあの左腕 過去にレジェンド2人も推す

 阪神の保留者名簿から外れたロベルト・スアレス投手が2日、米大リーグ・パドレスへの移籍が正式決定した。2005年以来のV奪回を目指す来季、「ポストスアレス」は誰になるのか。今季の阪神投手陣の数字だけを見れば、最も適している候補として高橋遥人投手が浮上する。

 一般的にストッパーとして求められる要素が、被打率やWHIPなどさることながら、奪三振率と被本塁打数。走者を背負い、内野ゴロや外野フライでも1点という場面を乗り切るためには、三振を奪える能力が必要。そして僅差の最終回に登板する役割だけに、一気に2点、3点が入るホームランは避けなければならない。

 2年連続セーブ王のスアレスは今季、被本塁打ゼロ。奪三振率は8・37だった。そして共同通信デジタル「TUBASA」の投手レーティングランキングで、ストライク率+空振り率+コーナー率の総合値「91・4」はチームトップだ。

 その数字に肉薄したのが高橋遥人。49投球回で被本塁打はわずかに1。奪三振率10・10はスアレスを凌駕している。投手レーティングランクでも総合値「89・9」でチーム2位。数値的には楽天・田中将、ヤクルト・奥川、オリックス・山本らと肩を並べている。

 WHIP、被打率はスアレスよりも低い。長いイニングを投げる中でこれだけの数字をたたき出したのであれば、短いイニングではどうなるか-。数年前にリリーフとしての可能性に言及していたのが阪神元監督の岡田彰布氏と球団史上最高のストッパーと称される藤川球児氏だ。

 2019年2月の春季キャンプで対談した2人。岡田氏が「リリーフから逆算して投手陣を作っていく方が勝つ可能性が高くなる」と言えば、藤川氏も「将棋でも後ろから考えていくことですよね。後ろから順番に詰め方が分かっていればですよね」とリリーフ論をぶつけあった。その中で、次代の抑え候補としてそろって名前を挙げていたのが高橋遥人だった。

 ただ両氏とも「体の問題がなければ」と、故障がちなコンディション面を案じていた。毎日の登板準備、連投など先発とは違った体力面の要素も必要。今オフには左肘のクリーニング手術も受けた。心・技・体すべてが必要となる過酷なポジションだけに、状態面がネックになる。

 ここ数年、セットアッパーを務め、代役守護神としてセーブを挙げた岩崎。さらにカイル・ケラーらを候補に、球団は抑えができる新外国人獲得に乗り出している。さらに他の投手も台頭してくるか-。新ストッパーの選定が、2005年以来となるV奪回のカギを握りそうだ。

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