阪神・平田2軍監督、若虎に喝「アピールする気ないのか」1軍コーチ来るもブルペン0人

 「阪神秋季練習」(14日、鳴尾浜球場)

 阪神・平田勝男2軍監督(62)が14日、鳴尾浜で行われた投手組の秋季練習中に“愛のカミナリ”を落とした。福原、金村両1軍投手コーチが新戦力の発掘を視野に入れて練習を見守る中、この日にブルペン投球を予定していた投手はゼロ。「アピールする気はないのか!」と怒号を響かせ、成長を期待する若虎たちに喝を食らわせた。

 ポカポカ陽気で小春日和の鳴尾浜に“雷鳴”が響き渡った。キャッチボールが始まった直後。平田2軍監督が中堅の定位置付近に投手陣を集めた。「金村コーチ、福原コーチが来られているのにアピールする気はないのか!」。約3分間、怒気を込めた言葉で若虎たちの心に問い掛けた。

 秋季練習第2クール初日。ブルペン投球を予定していた投手は当初0人だった。「昨日も休みでしょ?その前も川原一人しか入っていない。一生懸命、課題に取り組んでやってんねん。やってるけど肝心要のブルペンに入ることが…。それがピッチャーの一番の練習や」と物足りなさが募っていた。

 福原、金村両1軍投手コーチが見守る中、若手にとってはアピールできる貴重な時間。強烈な光を放てば、来春の1軍宜野座キャンプの切符をつかめるかもしれない。「『僕どうですか?(宜野座に)連れて行ってください』と。ブルペンに入らなかったら誰も何も分からないやん」

 メッセージを受け取った選手たちはキャッチボール後に次々とブルペンに向かう。望月、育成選手の牧、岩田将。一心不乱に投げ込む3人を見て、2軍指揮官はブルペンの扉を開けた。「来年の2月には勝負せなアカンやん」。もう一度、強い口調で背中を押した。

 来季プロ5年目を迎える牧は約130球を投げ込んだ。「やらないといけないなという気持ちが強くなりました。今がチャンスという気持ちで、自分の力を見せられるだけ見せてやっていきたいです」と前に進み始めた。

 来年に向けた戦いはすでに始まっている。「みんな、チャンスがあんのよ」と平田2軍監督。思い一つで成長できる。だから、もっとがむしゃらに。死に物狂いでやってほしい。2軍指揮官の愛があふれる“雷”だった。

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