阪神・高橋 G斬り無双止まった 痛恨6回3失点「申し訳ない」
「セCSファーストS・第1戦、阪神0-4巨人」(6日、甲子園球場)
ぶっつけ本番で臨んだが、あまりにも悔しい投球内容となった。左肘の違和感から中15日で先発した阪神・高橋が6回6安打3失点。レギュラーシーズンでは、16回連続無失点と巨人相手に無双していた背番号29が攻略された。
「大事な1戦目を任せていただきましたが、早い段階でマウンドを降りる形になり、申し訳ないです」
0-0の五回に1死一、三塁のピンチを招くと、吉川にカットボールを中前にはじき返され、先制点を献上。1点ビハインドの六回は2死を奪った後に一、二塁と得点圏に走者を進められ、ウィーラーに中堅フェンス直撃の2点二塁打を許した。
矢野監督は「投球全体を振り返れば、2アウトから点を取られたことがね。2アウトの後のもう一人を取らないとこういうゲームになってしまう」と言及したが「そこ以外、遥人はしっかりこういってくれたというところはあるんでね」と責めることはしなかった。
マウンド上では何度か左肘を気にするようなシーンもあったが、直球の最速は149キロ。威力がある球を投じていた。先勝した巨人が優勢な状況だが、阪神が残り2戦でファイナルS進出を決めれば、ヤクルト戦でも先発が濃厚な左腕。自軍の勝利を信じながら、自身も神宮に向かう戦闘態勢を整えていくしかない。