阪神・近本 G倒宣言 患部の回復順調、下克上日本一へ突破口開く「勢いづかせる打撃を」

 秋山(手前)ー青柳(右)の“豪華バッテリー”の球筋を見る近本(撮影・飯室逸平)
阪神・青柳晃洋(右)らと談笑する阪神・近本光司=甲子園(撮影・飯室逸平)
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 阪神・近本光司外野手(26)が30日、巨人とのCSファーストS(11月6日開幕)で“G倒”に全力を注ぎ、日本一への道を切り開くことを誓った。シーズン最終盤に右ハムストリングスの張りで3試合連続欠場したが、甲子園の全体練習では順調な回復ぶりを見せた。V逸した悔しさをかみしめ、ポストシーズンではチームを勢いづける活躍を目指す。

 秋晴れの空に白球が映える。全体練習中のフリー打撃。近本はラストスイングで右翼スタンドに運んだ。右ハムストリングスの回復は順調な様子だ。「チームの力になれるように準備したいと思います」と“巻き返し”へ鼻息は荒い。

 21日・中日戦で患部に張りを訴えて途中交代。大逆転Vを目指す中で、最終戦まで3試合連続でスタメンから外れた。「悔しい結果になりました」と代打待機のままV逸を味わった。

 だが、まだ日本一を目指す戦いは続く。2日間の休養日で心身ともにリフレッシュし、全体練習が再開した29日から再びアクセルを踏み始めた。

 「2位という結果でしたが、もう一度ここから戦っていこうという雰囲気になっていますし、ヤクルトに挑戦することができるように、まずはジャイアンツ戦にだけ集中して、チームみんなで戦っていきたいと思います」

 11月6日から甲子園を舞台に始まるCSファーストS。相手は今季14年ぶりにカード勝ち越しを果たした巨人だ。第1戦の先発が予想される菅野には通算40打数16安打で打率・400と好相性。「とにかく積極的に自分のスイングを心掛けて打席に入りたいと思います」と果敢に攻め立て、突破口を開く。

 19年はDeNAとのCSファーストS初戦で、猛打賞&2盗塁で勝利に貢献。2勝1敗でファイナルSに進んだが、巨人に敗れて日本一の夢を絶たれた。初出場したポストシーズンは7試合の出場で30打数7安打、打率・233。悔しさは今も忘れていない。

 「チームの勝利につながる、チームを勢いづかせる打撃ができれば良いのかなと思っています」。3年目の今季は140試合の出場で打率・313、10本塁打、50打点。リーグトップの178安打を記録している打棒で宿敵にリベンジを狙う。

 全体練習では、前日より強度を上げて外野の芝を走り込んだ。今後はCS直前に組まれている練習試合での実戦復帰を目指し、徐々にペースを上げていく。虎党の夢を背負い、近本が下克上の旗手となる。

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