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阪神、外国人8人制の功罪 前半戦快進撃の大きな要因も、マイナス要素が露見

 阪神・マルテ
 阪神・サンズ
 阪神・ロハス
3枚

 阪神・矢野監督が集大成と位置づけた就任3年目のシーズン。最終戦までV争いを演じたものの、16年ぶりとなるリーグ制覇はならず、前年と同じく2位が確定した。一時は2位に最大7ゲーム差をつけながら、なぜ悲願達成はならなかったのか。シーズンを振り返りながら、V逸の原因、そしてポストシーズン、来季へ向けての希望や収穫も交えて探る。今回は4回連載の2回目。

  ◇  ◇

 ヤクルトとの3・26開幕戦はサンズの偉業により、快勝でのスタートとなった。外国人では球団史上初となる開幕戦2本塁打を放つなど3打数3安打。2戦目には佐藤輝の初アーチも飛び出し、阪神は戦力差を見せつける形で、ヤクルト相手に3連勝を決めた。

 そこから始まった前半戦の快進撃は「助っ人8人制」も大きな要因となった。コロナ禍の影響で国外からの新入団外国人の来日が遅れたまま開幕を迎えた球団も多かった。阪神は新加入のロハス、アルカンタラの来日こそ4月にずれ込んだものの、その他の外国人は春季キャンプ途中で合流した。ほぼ全開の状況で開幕を迎え、マルテも3番として機能。投手ではガンケルが開幕から無傷の6連勝を記録し、スアレスも抜群の安定感を見せる。

 助っ人の活躍、そして佐藤輝ら新戦力の働きもあり、戦力が整いきっていない他チームを圧倒。6連勝でフィニッシュした交流戦も勝ち越し、2位との差を広げていった。

 シーズン最終盤でも威力を発揮。不調に陥ったサンズが2軍落ちし、マルテの調子も下降。佐藤輝、大山、梅野らの主力もスタメン落ちし、中継ぎ陣も疲弊する状況でロハス、アルカンタラの存在にチームは救われた。

 一方で助っ人を多く抱える難しさもあった。五輪期間を利用して、球団は単身で来日していた外国人を帰国させる措置を取った。早々に離日したロハスらと球宴参加後に帰国したマルテ、スアレス。その再来日時期に差が生じたことが結果的に問題を引き起こす。

 先に隔離期間を終えたロハスがにわかに調子を上げ、シーズンが再開しても外国人枠の関係でマルテを昇格させることができない時期が続いたのだ。

 打線が下降気味のチームは8月29日に首位を明け渡す。ファームで本塁打を放つなど、結果を出しても昇格できない状況にマルテサイドの不満が爆発。マルテは自身のインスタグラムに意味深な内容をアップし始めた。

 折しも移籍期限締め切りが迫る8月末。マルテの代理人サイドが、他球団へのトレードを要求する事態にまで発展しかけ、矢野監督がマルテと直接会談を行うまでに至った。1軍の枠(5人、ベンチ入りは4人)が決まっている中で「助っ人8人制」のマイナス面が露見したのだった。

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