阪神・矢野監督「総力戦」見えた大逆転Vへの道 近本&高橋抹消せず

 阪神・矢野燿大監督(52)が22日、大逆転優勝へ向け、総力戦で残り3試合の全勝を誓った。ヤクルトに優勝マジック「3」が点灯しているものの、阪神が3連勝し、ヤクルトが3連敗した場合には26日に16年ぶりのリーグ優勝が決まる。“他力”にはなるが、優勝の条件はまだ多く残されており、虎はやるべきことをやってライバルの結果を待つ。

 奇跡の逆転Vが現実味を帯び始めた。レギュラーシーズンは残り3試合。負けられない戦いはいよいよ最終章に突入する。まずは今年最後のビジターとなる23日からの広島2連戦へ、矢野監督が執念の全勝宣言だ。

 「ピッチャーはつぎ込んだりしていくしかないんでね、ウチは。総力戦で残りの試合全部勝つしかないんで。まずは広島の初戦にね、全員で行くというところですね」

 残り試合は文字通り総力戦で臨む。21日・中日戦(甲子園)では近本が右ハムストリングスの張り、高橋が左肘の違和感のため負傷交代となった。V争いの佳境に主力2人が離脱となれば一大事だったが、一夜明けて出場選手登録は抹消されなかった。

 チームリーダー・近本はここまで全試合出場し、リーグ2位の打率・313をマーク。ここ3試合は3番で起用され、ポイントゲッターの役割を果たしてきた。23日はベンチスタートの可能性もあるが、ここぞのチャンスの代打でも、相手の脅威となるに違いない。

 投手陣も総動員だ。ガンケルは既に先発での最終登板を終えているが、出場選手登録されたままとなっている。外国人枠の問題はあるが、先発が早期降板したケースだけでなく、切り札としてブルペン待機の可能性がありそうだ。

 リーグ優勝の条件をひもとくと、虎にも十分チャンスが残されていることが分かる。阪神が残り3試合に全勝すれば勝率・590となり、ヤクルトが2勝2敗1分けでも勝率で上回る。阪神のV最低条件はライバルが5戦全敗の場合、2敗1分けでもペナントをつかむことができる。

 この日、ヤクルトは広島戦(神宮)が雨天中止となり、優勝マジックは「3」のまま。直近9試合は3勝4敗2分けと、猛烈な勢いにやや陰りが見える。指揮官は「ヤクルトの結果はもちろん気になるけど、僕たちは残り全部勝つ、それしかできない」と繰り返す。阪神の最短Vは3連勝し、ヤクルトが3連敗した場合の26日。風向きは変わりつつある。全戦必勝へ、虎が持てる戦力をすべて結集する。

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