矢野阪神、攻めろ!好機で打線金縛り…V崖っぷちも残り7戦「攻めの姿勢」で

 「阪神2-4広島」(17日、甲子園球場)

 もう勝つことでしか道は開けないんや-。阪神は再三の好機を作るもあと一本が出ず、連勝が止まった。ヤクルトが勝ったため優勝マジックは「4」に減り、ゲーム差は「3」に広がった。優勝争いの重圧からか、好機で“金縛り状態”に陥っている猛虎打線。残り7試合、矢野燿大監督(52)は勝負する気持ちの重要性を訴えた。

 ここ最近の試合で何度見た光景か。チャンスメークまではできる。得点への期待は高まるが、肝心なところであと一本が出ない。

 「序盤に点を取らんとね。点を取られた後かな。あそこで点を取れているかどうかが大きい」。矢野監督が振り返ったのは、先発の秋山が2本のソロを浴びた直後の三回だ。先頭・坂本が安打で出塁し、秋山の送りバント成功で1死二塁。好調近本が続き、最終的には2死二、三塁の同点機までいった。

 それでもマルテは力ない三ゴロに倒れ、無得点に終わる。これでマルテは9度続けて得点機で安打が出ない。この日も4打席音なしに終わり、20打席連続無安打、7試合連続打点なし。佐藤輝、サンズに続き、あれだけポイントゲッターとして頼りになったM砲のここにきての急ブレーキは何とも痛い。

 マルテの状態を問われた指揮官も「良くはないんじゃないの?やっぱり打球もあんまり上がっていないし…」と顔をしかめる。16日までの段階で、10月に入ってのチーム得点圏打率は・189。四回、七回、そして九回の得点機でも適時打は生まれず、この日の得点も無死一塁からロハスが放った2ランのみとなった。

 助っ人の一発で1点差まで追い上げた直後の八回には、アルカンタラが鈴木誠にこの日2本目となるソロ本塁打を浴びて点差は広がった。2死走者なし、2ストライクに追い込んでからの痛恨の一発に「“よし行くぞ”っていうところの1点やったからね。負ける原因というのはやっぱりそういうところにあるかな」と振り返る。

 一方で「しっかり勝負にいった結果やからね。それは結果を受け止めてやっていくしかない。俺も気持ちの方を大事にしたいから」と矢野監督は引き続き攻める姿勢の大切さを説いた。

 ヤクルトが勝ったため、優勝マジックは「4」に。最短なら20日の甲子園直接対決でライバルの優勝が決まる。いよいよ土俵際まで追い込まれた。それでも最後まで、矢野阪神らしく「攻めの姿勢」を貫いて戦い抜く。

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