矢野阪神が快勝で連敗止めた 大山、マルテが一発攻勢 伊藤が虎新人左腕3人目の8勝目

 5回、マルテは3ランを放ち、ナインとラパンパラを決める(撮影・山口登)
 4回、中越えに2ランを放ち生還する大山(中)=撮影・佐々木彰尚
 9回、植田(右)、中野のコンビで併殺を奪い、ゲームセット(撮影・飯室逸平)
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 「阪神5-2中日」(1日、甲子園球場)

 矢野阪神が投打のかみ合った戦いで連敗を3で止めた。

 大山が一振りで均衡を破った。四回無死一塁から左腕・笠原の直球を左中間席へ運ぶ先制2ラン。9月26日の巨人戦(東京ドーム)以来、4試合ぶりのアーチで先手を奪った。2-1で迎えた五回2死一、二塁ではマルテが笠原のカットボールを捉えて、左翼ポール際に運ぶ20号3ラン。中軸の一発攻勢で試合の主導権を握った。

 先発のドラフト2位・伊藤は四回まで無失点と安定感抜群の投球を披露。中盤以降に福田に2打席連続本塁打を許したが、大きく崩れることはなく無四球でテンポ良くアウトを重ねた。

 7回を6安打2失点で8勝目。2リーグ分立後の球団新人左腕では1967年の江夏豊(12勝)、86年の遠山昭治(8勝)に次いで史上3人目の8勝到達となった。

 伊藤はヒーローインタビューで「連敗をストップできてホッとしている。ここまできたので(シーズン最後まで)しっかり投げ抜きたい」と心境を語り、マルテは「これからもチームの勝利のために、ラパンパラをいっぱい届けたい」と声を弾ませた。

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