阪神 残り試合は秋に強い大山が4番! 目覚める佐藤輝との“OS”で再加速や

 16年ぶりの優勝へ「4番・大山」がチームをけん引する
 16年ぶりの優勝へ「4番・大山」がチームをけん引する
 佐藤輝(右)の復調気配に矢野監督も期待
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 阪神・大山悠輔内野手(26)がシーズン最後まで4番を任される方針であることが27日、分かった。井上ヘッドコーチが明言した。大山は24日・巨人戦から21試合ぶりに4番に復帰。26日にはキリン「一番搾り」直撃弾を放った。また、矢野監督は50打席連続無安打の佐藤輝に復調の兆しを感じており、開幕時のような勢いを取り戻して、16年ぶりリーグ優勝へ再加速する。

 16年ぶりVの命運は「4番・大山」に託される。シーズン残り23試合。井上ヘッドコーチは原点回帰して戦い抜く方針を示した。

 「残り試合は4番として、打てなかった時でも打った時でも胸を張るというような気持ちで、看板を背負って悠輔(大山)には頑張ってほしい。開幕して調子が良かった頃は、悠輔が4番を打っていたわけだから」

 大山は24日・巨人戦から21試合ぶりに4番復帰。同3連戦の初戦、2戦目は無安打だったが、3戦目にキリン「一番搾り」直撃の17号先制ソロ。大一番で決勝点をたたき出し、勝負強さを誇示した。

 勝負の秋は大山の季節でもある。昨季の9、10月成績は53試合で打率・315、13本塁打、47打点。今季も9月は20試合で打率・310、3本塁打、12打点、出塁率・367と頼もしい数字が並ぶ。

 4番を固定することで、他の打者への波及効果も期待できるとヘッドは見る。「そういう形になった方がジェリー(サンズ)も、輝(佐藤)も生きる」。2人が伸び伸びとプレーすれば、春先のような爆発力も取り戻せるというわけだ。

 眠れる怪物新人にも目覚めの予感が漂い始めた。23日からの1軍復帰後、12打数ノーヒット。50打席連続無安打となり、71年ぶりに2リーグ分立後のプロ野球新人野手ワースト記録を更新してしまったが、26日は2四球を選んだ。「何でもかんでも追っかけなくなった」と矢野監督も復調気配を感じている。

 「まずは1本。変な当たりでもいいんだけど、アイツの形でしっかり打ったというものが出てくると、何かのキッカケになり得る可能性はあるかなと。底は抜けていると思う」

 28日からは甲子園で広島、中日との6連戦に臨む。ここで何とかHランプをともすことができれば、長いトンネルから抜け出せると信じている。指揮官は大山、サンズ、梅野らの名前も挙げ「俺らの野球を高めていきながら一人一人の状態を上げていく必要がある。何かキッカケをつかむ(広島)3連戦にできたら」と力を込める。首位のヤクルトとはゲーム差なしの2位。来週末に控える直接対決へ臨戦態勢を整える。

 ◆大山の秋! 大山の今季9月は打率・310、3本塁打、12打点。近年、秋が深まるにつれ状態が上向く傾向も見られ昨年9月は打率・296、9本塁打、24打点。同10月は打率・333、4本塁打、23打点だった。また、プロ1年目の17年から10月に試合のなかった19年を除く昨季まで3シーズンでの10月通算は打率・307(150打数46安打)、5本塁打、33打点。

 ◆ヤクルトの優勝マジック点灯は最短30日。28日からのDeNA3連戦で3連勝し、阪神が広島3連戦で3連敗か2敗1分けだった場合、阪神の自力優勝の可能性が消滅し、ヤクルトにVマジック「18」が点灯する。一方、阪神が最短でマジックを点灯させるには、28日・広島戦から10月6日・DeNA戦まで8戦8勝し、その間、ヤクルトが8戦8敗した場合。この間に巨人がヤクルトとの2試合を含めた8戦で8勝していても、阪神にVマジック「12」が点灯する。

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