阪神・近本 先頭弾!今季4度目、自己最多タイ9号 3年連続2桁猛打賞

 1回、坂本(手前)から右越えに9号先制ソロを放つ近本
 1回、近本は先制ソロを放ち笑顔で生還する
 1回、近本は右越えに先制ソロを放つ
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 「阪神9-3DeNA」(26日、京セラドーム大阪)

 球団史に新たな1ページを刻み、13度目の首位陥落の危機を救った。阪神の近本光司外野手(26)が今季4本目の先頭打者本塁打を放つなど、今季10度目の猛打賞の活躍。球団史上初めて、新人から3年連続2桁猛打賞を達成した。巨人とのゲーム差も「2」に広がり、優勝に向けて頼れるリードオフマンがチームをけん引していく。

 この光景は見慣れてきた。初回、第1打席の初球。直球か変化球か-。選択肢を1つに絞り、力強くバットを振り抜いた。白球を虎党が待つ右翼スタンドへ叩き込む先制弾。1番・近本が強烈な先制パンチを見舞って、チームを勢いづけた。

 「あんまり得意ではない投手だったので、ストレートか変化球かだと思ったので、ストレートだろうと思っていきました」

 狙い澄ました一撃。DeNA先発・坂本の初球、外角寄り143キロ直球を完璧に捉えると、打球は瞬く間に右翼スタンドへ。会心の9号ソロとなった。

 15日の広島戦以来、今季4本目、通算8本目となる先頭打者アーチ。通算8本は球団では歴代6位で、5位の吉田義男にあと1本と迫る豪快弾で、猛虎打線を活性化させた。

 この試合前まで3戦3敗と苦戦していた左腕。攻めの手は休めない。同点の三回には無死一塁から、右翼フェンス直撃の二塁打で無死二、三塁と好機を広げた。ここからサンズの2ランなどで一挙4得点。見事に坂本を攻略し、試合の流れを完全に引き寄せた。

 好調のバットは止まらない。七回には無死一塁から中前打。今季10度目となる猛打賞となり、新人から3年連続2桁猛打賞の球団新記録を達成した。さらにこの一打で今季117安打目。DeNA・佐野を抜いて安打数リーグトップとなった。

 ようやく立つことができた目標とする場所。「誰かと比べるわけではありませんが、自分の中でも求めているところでもあるので。勝ちにつながるヒットをこれからも増やしていければと思います」。シーズンが終わるまで、この座を譲るつもりはない。

 投打がかみ合い、13度目の首位陥落危機を乗り越えたチーム。「毎試合勝たなければいけない状況ですし、(通算100勝王手の)西さんに何とか勝ちをつけられるようにチーム一丸となって戦いたいです」。トップバッター、そして選手会長として。虎の韋駄天(いだてん)の言葉は自覚にあふれていた。

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