阪神・岩崎 さすが金腕!スアレス代役初セーブ「ホッとしています」

 今季初セーブの岩崎(左)は梅野とタッチを交わす
 9回、力投する岩崎
 9回、最後を締め勝利のタッチを交わす岩崎(中央)
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 「阪神3-0広島」(15日、京セラドーム大阪)

 真夏の修羅場をくぐった阪神・岩崎が、クールに大役を果たした。後半戦初登板。今季初のセーブシチュエーションも動じない。最後は地を這(は)うような球をキャッチャーミットに突き刺し、緊迫のゲームを締めくくった。

 「スアレスがいない中で良かったです。しっかり自分の仕事ができて、ホッとしています」。お立ち台でも涼しい顔で、感謝のまなざしを向けた。

 3-0の九回、代役守護神の出番がやってきた。先頭・林はスライダーで二ゴロに。西川には中前打を許し、暴投で1死二塁のピンチを背負ったが、代打・上本を遊ゴロに打ち取ると、代打・松山は見逃し三振に仕留めた。

 一段とたくましくなってチームに戻ってきた。東京五輪・米国との決勝戦は1-0の八回無死一塁をピシャリと抑え、金メダルに貢献。この日のヒーローインタビューでは「たくさんのことを学びました。ここではちょっと語りきれないので、またどこかで…」。激闘の記憶はユーモアで包み、観衆の笑いを誘った。

 矢野監督も強心臓を絶賛だ。「優(岩崎)はどんな場面でも経験があるし、こちらも自信を持って送り出しているんでね。優らしくいつもいい意味で淡々とね。投げてくれました」と最敬礼した。

 向上心が成長の原動力だ。昨季はプロ初セーブをマーク。「抑えた時の感じが違った。そういう気持ちは芽生えましたね」とクローザーへの思いを口にした。セットアッパーの地位を築き上げても、高みを目指している。

 「目の前の試合でベストを尽くして、良い結果がでるようにみんな100%の力で戦っていきます!」

 金メダルの次は悲願のリーグ制覇が目標だ。2月のキャンプ中はアニメ「進撃の巨人」を鑑賞してリフレッシュした。昨季王者の影がちらつく中、熱い思いを白球に込める。

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