阪神・糸原「監督を胴上げしたい」悲願のリーグ優勝へ名誉主将の決意

 阪神・糸原健斗内野手(28)が11日、デイリースポーツのインタビューに応じ、矢野監督の胴上げを誓った。今季から主将を大山に譲り、名誉主将としてチームをけん引。首位に立つベンチのムードや、就任3年目を迎えた矢野監督への思いを明かした。後半戦も不動の2番打者として、チームを悲願のリーグ優勝へ導く決意だ。

  ◇  ◇

 -前半戦チーム首位ターン。チーム、個人として振り返って。

 「チームとしては開幕からいい状態で入れたと思いますし、個人としても前半の最初からいい形で迎えられたかなと思います」

 -開幕当初は1番の近本選手が不振の中でチームを引っ張った。

 「自分のやることはやろうというのは、自分の中で意識していることなんで、それが去年ちょっと開幕のスタートが苦しい形で入ったので、その経験も生かしつつ、今年は去年みたいなことがないようにチーム全体で心掛けていたので、個人としてもチームとしてもそこは良かったのかなと思います」

 -2番打者として、「つなぎ」を徹底している。

 「そうですね。(チャンス)メークだったり、ピッチャーに(球数を)投げさせたりするのは自分の仕事でもあるので」

 -前半戦は劇的な試合が多かった。印象的な試合は。

 「開幕の神宮ですね。開幕戦もそうですけど、3連勝でしっかり取れたことがすごく大きかったかなと思いますね。ここで勢いに乗っていけたので」

 -昨季はスタートダッシュに失敗しただけに大きかった。

 「去年は開幕してから本当に苦しい状態だったので、そこは意識して、しっかり開幕戦を取ったら乗っていけると思っていたので。その3つを取れたことが大きかったですね」

 -チームの雰囲気も良さそうに見えるが、ベンチのムードは。

 「去年からそうですけど、すごくいい雰囲気で。僕たちらしい雰囲気でやれているので、パフォーマンスだったり、マルテが打ったらみんなでパフォーマンス(ラパンパラ)するとか、すごいいい雰囲気です」

 -糸原選手もアロハポーズを。

 「結果が出てたからできるだけなんで(笑)」

 -糸井選手が考案したという話も。

 「そうですね、なんかこのポーズになっていました。気づいたら(笑)」

 -糸井選手の存在はチームの中で大きい。

 「めちゃくちゃ大きいですね。糸井さんは本当に楽しい人なので。年齢も離れていますし、あれだけ実績がある方なので、若手選手はなかなか糸井さんに話しかけづらいと思うんですけど、そこは仲介役になろうと心掛けてやっていますね」

 -今季からキャプテンという立場を離れたが、主将の大山の働きをどう見ているか。

 「2年間だけキャプテンをやったんですけど、見えない重圧というかプレッシャーもありますし。大山自身、4番でキャプテンなんで大変だと思うんですけど、負担をちょっとでも減らせるように僕もキャプテンのつもりでやっていますね」

 -矢野監督が話すように暗いムードの中でも声を出している。

 「結果が出ていない時に、声を出すことは本当にすごいことだと思うので、そこは意識して。調子が良かったらみんな声なんて出せるので。チームの調子が悪い時に声を出すのは意識してやっています」

 -今年は佐藤輝や中野らルーキーが打線に影響を与えている。彼らをどう見ているか。

 「本当にすごい。佐藤(輝)も中野もすごいと思うので。チームが若返ったというのもありますし」

 -好影響を感じる点が多い。

 「本当にチームにとってすごいことだと思うし、そういう勢いがチームにとって大事だと思うので。でも、経験だったり、そういうのは中堅とかがカバーしていかないといけないと思う。そういう面では新人は勢いのまま、怖さはないと思うので思い切ってやってほしいですね」

 -接し方はフランクな感じか。

 「めちゃくちゃフレンドリーです!」

 -彼らがプレーしやすいように。

 「チーム自体がそういう雰囲気なんで、フレンドリーにやってますね」

 -五輪ブレーク期間中に取り組んだことや、課題にしたことは。

 「前半はあまり相手に嫌がるようなバッティングができなかったので、後半は自分の持ち味をもっともっと出していければいいかなと思って試していますね」

 -いよいよ後半戦が開幕する。前半戦の戦いを踏まえて意識していくことは。

 「先制して、中押しして、ダメ押しするのが理想ですけど、ここからは後半戦は絶対に競ってくると思うので、競った試合を何試合取れるかということが絶対にカギになってくると思うので、競った試合を勝ちきって、僕らの野球をやっていきたいと思います」

 -矢野監督3年目。改めてどのような指揮官だと見ているか。

 「サヨナラとかで勝ったら涙を流して。すごい選手思いというか、僕らのやりやすいようにやらしてもらっているので、優勝して監督を胴上げしたいという気持ちしかないですね」

 -矢野監督の言葉一つ一つが響いている。

 「響いていますし、矢野監督を胴上げしたいという思いはめちゃくちゃ強いので、なんとか貢献できるように。本当に大事な戦いが始まるので、しっかり調整して優勝に貢献できるようにやっていくだけですね」

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス